日柱が甲申絶の人には不思議な魅力がある。その魅力を形成しているのは、本人の生き方そのものだ。甲申絶は多才ということばがピッタリで、能力や経験を生かそうとして、人生に幾度もの変転が生じるのが特徴である。こんかいは甲申絶について書いてみたい。
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■:甲申絶の人生特徴
甲(きのえ)植物の新芽が殻を破って頭を出した状態をあらわす象形文字である。そのため物事の「始まり」という意味を含んでいる。四柱推命的に、日干が甲の人は天に向かってまっすぐに伸びる樹木に例えられ、゛成長゛というキーワードを感じさせる。
一方の申(さる)のほうも、金石文字では斜めにはしる電の光の象形で、人偏をくわえると「伸びる」となり、申=゛のびる゛に通じている。ゆえに甲申は、じぶんの才能や可能性を信じて、物事に対して果敢に挑戦する特徴がある。じぶん自身の可能性に限界をもうけないし疑わないの。
また、甲申から導かれた十二運星が「絶」であるため、ひらめきと直感力に優れている。絶は最弱の十二運星でありながら、「陰極まれば陽に転ず」という物事の変わり目を意味している。つまり、季節では冬の寒さが極まると、その後は、寒さが和らぎ春がくる。物事のどん底と最高潮ともに体験しやすい。
甲申絶の人は、真っ正面から物事に挑む一方で、かなり現実離れした事柄に対しても熱心を通す。損得勘定ではなく自身のこころに従って行動するために、世間的にこうあるべき、゛べき゛からは遠い。人生においてその特徴がよくあらわれると、クリエイティブで透き通った直感をベースに独自路線で大成する。一方で、特徴がわるくあらわれると、周囲との協調性を欠き、適応という意味で苦労することもある。
■:甲申絶の性格
性格は男女ともにサービス精神にあふれ、裏表のない素直な人が多い。平等で慈悲の気持ちがあり他人の心情に敏感だ。直感力に優れているため、人の表面上のことばよりも無意識を読もうとする傾向がある。向上心にあふれ、じぶんが取り決めたことには果敢にチャレンジするが、一度投げ出してしまうと、嘘のように、執着心が消える。女性は男性よりも忍耐力と継続力がある。感受性が豊かなため、傷つきやすく、繊細で落ち込みやすい部分もある。
■:甲申絶は実業家タイプ?ベストな生き方は?
甲申絶は理想主義で、一度決めた物事には積極的に取り組むのだが、多才ゆえにあれもこれもと手を広げたいと考える。断言するが甲申絶は、多くのことを同時進行することは向かない。そして一獲千金的な価値観からはもっとも遠い。なにがいいたいかというと、甲申絶の人は一つの分野を極めるつもりで継続をする先に、希望を見いだすタイプということだ。
多才な才能、やりたい方向性のなかから挑戦することを゛1つ゛にしぼるのが最善である。多才であるが器用ではないのだ。サラリーマンであれば、企画や、アイデアを出す分野に向いている。組織のなかにおいても自己実現欲求がつよいので、やりがいを感じられない環境にいると、すくすくと育つ樹木の成長が損なわれてしまう。実業家としての適性はある。ただし、手広く拡大していくマルチな経営よりも、惚れ抜いた何かに一点集中するほうがよい。
甲申絶は大勢をまとめる才能は乏しいのだが、信頼できる少数の仲間とともに仕事に取り組むのであれば、持ち前のじぶんらしさをいかんなく発揮できる。ベストな生き方としては、サラリーマン、実業家、芸術家など、選択肢はさまざまだが、じぶんが納得して、長く続けられる道を選ぶと自然と継続していくこととなる。
甲申絶の人生では間違った方向へいくと、「こっちじゃないよ」と直感がキャッチするので、途中でうまくいかなくなる。逆によい道に進行しているときは、物事が開けていく。そして何といっても゛努力゛をしつづけられる才能があるため、じぶんの心が突き動かされる事柄を見いだせば、目標をたてて果敢にチャレンジしてほしい。
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■:おわりに
甲申絶は努力の果てに目標を達成するちからがあるので、ぜひ一つの目標を貫徹するように人生設計してみてほしい。