四柱推命には定説で語られる知識やルールがたくさんあるが、正直扱いが謎というものが多い。干合もその代表例で、さらに干合して化気すりゃどう解釈すればいいと思われるはずだ。果たして中正の合やら、仁義の合というものは実際仕様用途があるのか?そうした部分を「無情の合」を使って、鑑定経験と合わせて説明したい。きょうの話はワイングラスを10段積み上げるくらい難しいため、つまらなく感じるかもしれない。
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■無情の合
干合とは十干同士の仲のいい組み合わせが5つ存在する。実は干合するとそれぞれの干合の組み合わせに固有の解釈が付与されるという考え方が存在する。甲と己の干合は…中正の合といい、誠実で信用がおける人物という定義がされる。庚乙を仁義の合といい、勇敢で剛柔そなえ仁義がある。丙辛を威制の合といい威に走り冷酷とされる。丁壬が淫逸の合で品行乱れやすく色情に走りやすいとされ、戊癸を無情の合といい、理性があるが無情の性質とされる。これを人物像に当てはめる昔ながらのやり方が存在するが、鑑定上信憑性が低い。
例えば庚は金の五行で「義」乙は木の五行で「仁」だから、結びつけば仁義、この理屈は五行的に成り立つが、丙辛の合で威制に走るとか、だいぶ当てにならん。秘密裏的なことをいえば、男女の命式で大分解釈違うでしょともなる。つまり、ご自身の命式に丙辛の合があり、色情トラブルか?とかあんま気にしないでいい。命式に丙辛合があり、五十年くらい生きてきて、色情トラブルの片鱗がないなら今後も多分ない。干合という法則もつまるところ、五行の相剋と強弱で考えることが大前提。こういう、受けの悪い難しいことを書くので、アクセス数が伸びないのだが仕方あるまい。
では無情の合というものを命式を用いて考えてみよう。
以下俳優さんの命式
年月日時
庚癸戊◯
子未戌◯
日主戊が月柱の癸と「無情の合」となっている。だが、定説でいわれている無情という意味をやすやすと採用してはならない。無情か否かは、しっかり命式を観察すべしということ。この命式の方は、確かに無情な性質を一部含んでいる。しかし、それは定説の意味から当てはめて考察するのではなく、干合の力関係をみてほしい。
干合すれば一般的に仲睦まじいという解釈がなされる。だが、干合した者同士の力量が違えば、意味が変わってくるのだ。命式では癸側がよわく戊がつよい。干合はそもそもは剋の関係だということを忘れてはならない。この命式だと戊癸は干合であるため、一応相性自体はよいが、戊が癸をおさえているといえるとも見える。
五行はつよい側がよわい側を制するからだ。特殊ルールもこうした強弱を判断要素にする。
仮に年柱の庚が壬であれば、もっと人物が柔軟になる。また、日支がもし戌ではなく子であれば、もっと情がある人物像となる。そうなると無情といったキーワードがはまりにくい。あくまでこの六字の流れだと、自己中心性、無情さといった部分を持ち合わせており、良くも悪くも強引さを持った日主だとわかる。鑑定経験上五行の強弱関係で命式を見れば十分であり、化気干合の意味を採用する必要はなく、採用すればかえって危ない。
一字違えば、人物像が全く違うため、定説で「命式に◯◯がある人は◯◯といわれている」理論をそのまま当てはめると、かなり間違う。プロの先生方が、陰陽五行の重要性をとく理由はこういう部分にある。
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■終わりに
コーヒーに味の素いれたら、無情な味になるよ。