謎に包まれた納音であるが、今日は納音に配置された十二運について書いてみたい。五声(ごせい)は中国の音楽で使われる階名だ。五音(ごいん)ともいう。納音は五行の音律(宮・商・角・緻・羽)をそれぞれの干支の音値に分類して考え出されたもの。納音は木、火、土、金、水のはたらきで事物が変化、変動する時に音律が伴うとして、その音律を納めるという意味で「納音」と名づけた。そのため、十二運の配置も通常の十二運の配置と異なる。
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■納音十二運
実は前々から納豆の健康への作用について調べ物をしていたものだから、例えば納得と打とうとしても予測変換で「納豆」がでてくる。過去の記事で、もし納音が〜と説明している箇所があったとして、もしかして納豆になってないか恐れ慄いている。と余計なことはさておき、納音十二運も通常の十二運のように、絶とか、長生とか、帝旺のような、強弱をつけて配置されている。以下がそれ。勿論、自絶が一番よわくて、自旺が一番つよい。
木 火 土 金 水
自生→己亥 丙寅 戊申 辛巳 甲申
自敗→壬子 丁卯 己酉 甲午 乙酉
自冠→癸丑 甲辰 丙戌 乙未 壬戌
自臨→庚寅 乙巳 丁亥 壬申 癸亥
自旺→辛卯 戊午 庚子 癸酉 丙子
自衰→戊辰 己未 辛丑 庚戌 丁丑
自病→己巳 丙申 戊寅 辛亥 甲寅
自死→壬午 丁酉 己卯 甲子 乙卯
自墓→癸未 甲戌 丙辰 乙丑 壬辰
自絶→庚申 乙亥 丁巳 壬寅 癸巳
自胎→辛酉 戊子 庚午 癸卯 丙午
自養→戊戌 己丑 辛未 庚辰 丁未
以下、納音十二運にも通常の十二運でいわれているような固有の意味が配置されている。尚、やはり、納音十二運も、その意味だけを採用して命式判断を行うと、リスクを伴う。
・自生=自己生成、自己不滅と呼ばれる。理性があり、希望を得て、上向きに成長する。新進気鋭、常に若い心を持っている。長生きするともいわれる。
・自敗=多くの成功や失敗、変化と不安定な意味を持つ。直感的で軽率な面があるとされている。
・自冠=若者の階段を意味し、学習と名誉と関係する。やる気があり、物事に精力的。
・自臨=繁栄する様子を意味する。心根が優しく、頭や人柄が良いが、少し頑固。仕事熱心な部分も持ちあわせるとされる。
・自旺=力強く豊かという意味合いを有する。自己概念がつよく、持続力があり、実行力がある。
・自衰=下り坂の意味がある。合理的で保守的。自制心があり義務を守り穏やかだが、積極性が足りず野心がないとされている。
・自病=人間的で思いやりがあり、他者を理解する。自分の影響力を他人に与えることができるとされている。また、芸術的気質を持つとされる。
・自死=インスピレーションや無限を意味します。賢いが、心配性、感情を大切にし、インスピレーションに優れる。芸術、テクノロジー、科学と関係しやすいとされる。
・自墓=潜在意識や潜在能力と関係する。内向的で自制心があり、比較的正直。洞察力があり、人や物をすぐ認識できるとされる。倹約的で無駄を好まない。
・自絶=回復と帰還を意味する。不安定で軽率、常識に従わないことがある。相性が悪ければ、行き当たりばったりで、心が穏やかでなし。
・自胎=妊娠の意であると同時に、創造、変化や発芽を意味する。誠実で人間味があるが、気分が変わりやすいとされている。
・自養=ユーモラス、相続、蓄えの意味がある。自立的、現実的、真剣。
■納音十二運の使い方
さらっとレア感があることを書くね。通常の十二運では柱の気をみる。納音十二運の場合は音の変化をみる。私も謎とする部分が多いが両者は使い方や概念が異なっているので書いてみたい。
①通常の十二運の気をみる
年月日時
庚丁壬庚
子亥寅戌
帝建病冠
旺禄 帯
年支の子は、劫財でご本人の身体と関係する。年支は帝旺で、日主の気勢がつよいことを意味する。ところが、日柱の時代は十二運病となり、気勢が落ちる。
これは年支に配置された子(身体)が病の地に合うことで、身体の免疫などが下がることになる。日主壬を病の地にしたのは寅だ。寅は木の五行で肝にあたり、肝に関する部位が弱りやすい。(または、壬や子に関係する腎の部位)
これは気の流れを追うやり方。
②納音十二運の音をみる
年月日時
辛戊辛丙
酉戌酉申
自自自自
胎養胎絶
時柱は丙申だが辛酉を起点として配置するため、辛にとって、申は絶となる。
年支の酉に対して、時支の申は亡神になり、余分な五行である。年支の酉が亡神である時支の申を絶にすれば、余分をカットすることで、頑張り屋さんだ。
これは中国命理から着想を得ている。目から鱗だった。本番中国では十二運とか、神殺は使わないとされているが、流派によりけりだということだろう。
因みにこうした理法は、長年付きあってくださった受講生の方のみにお伝えさせていただいており、鑑定でも扱わないです。あしからず。
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■終わりに
納音って文字が納豆になっている箇所があったら教えてね。