七殺(しちさつ)というと聞き慣れない言葉だと思うが、十神の偏官のことだ。流派によって偏官を七殺と呼んだりする。殺とあるように、もし命式の七殺がコントロールされていなければ日主を苦しめる星なのだ。七殺は命式配合によって吉にも凶にもなる星で、考え方が難しい十神といえる。(因みに十神とは通変星のことね)きょうは七殺について説明したい。
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■七殺とは
七殺は偏官のことだが、偏官という星は日主と陰陽がおなじものが相剋関係になっているため、日主を剋す力がつよい。同性同士の生剋はそこに働く力が、極端になりやすい。例えるなら男性同士の殴り合いのような苛烈さ、女性同士の対立構造のような苛烈さを思わせる。衝突、大きな負担をもたらす剋制であることから、身を弱める作用がつよく「七殺」または「殺」と呼ばれる。
私自身は、偏官という星の特徴から、七殺と呼ぶほうがしっくりくる。流派によっては、命式のなかでコントロールされていない偏官に対して七殺と呼ぶなど様々だ。とにかくこの星は凶事を含む側面がある。
あらためて説明すると、七殺は日干から数えて7番目に位置する干のことを指す。甲からみたら庚が七殺、丙からみたら壬が七殺になる。陽の干を剋す陽の干、陰を剋す陰の干のことだ。日主から見れば我を剋すもので陰陽が同じ干を七殺という。七殺は日主を強く剋すものだから、日主より強かった場合は反乱分子となり、猛烈な七殺の力によって日主が被害を被る。例えば、七殺により被害を受ければ、精神や体調不良、犯罪、仕事のストレスに窮することと関係しやすい。
命式のなかに七殺がある場合は、君主が気性が激しい武将を従えるように、日主が七殺を管理することで、七殺を強力な味方へと変える。つまり、七殺という星は自由にさせておくのではなく、抑えつけて日主がコントロールしなきゃいけない星だ。抑えつけるには、命式の中に七殺星が多すぎてはいけない。理想は天干に一個だけ存在することが望ましい。
正官も七殺(偏官)もおなじく仕事の星だが、正官と比べて七殺のほうが、権威的特徴が上となる。日主の身を強く剋そうとする七殺を日主が従えた場合、世の権力を得ることができる。かりに命式に七殺が複数ある場合でも、社会の立場的に有利になることもあるが、つよいストレス負担を抱えながら仕事と向き合うことに繋がりやすい。
まとめると命式の七殺がプラスに働けば官職、功名、権威、地位の向上と関係し、七殺がマイナスに働けばストレス、苦痛、病気、刑罰、環境の不安定と関係する星となる。
■七殺と性格、六親
七殺がもし、命式にプラスに働けば日主を激しく克己するため、冒険心や野心を持って生きていくタイプになる。克己心があり、偏屈な場合もある。納得できないことにすんなり妥協せず、いいことでもわるいことでも、反骨精神を持って挑む性格だ。責任感もつよい。正官は日主と陰陽が異なるため、剋の作用がソフトで日主に対してバランスの取れた克己心を授ける。正義正道や世の秩序を守る方向に向かいやすいのに対し、七殺はもっと、自分自身の主体性に沿って己が納得する方向に向かう。
そのため、他者と対立をした時は大変やっかい。(私自身七殺を持つため、若い頃は対人関係でマイナス要素が多々だった)相手への厳しい要求、交戦、正しさや勝ち負けを意識するなど。かりに、七殺が命式内で明らかにマイナスになれば、気弱で、打たれ弱い人になる。または我が儘で自分をコントロールできない人物像だ。
七殺は六親でいえば、男性にとっての子供、女性にとっての彼氏や浮気相手(場合によっては婚約者)となる。
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■終わりに
あんまり剋さんといてくれ。