転趾殺(てんしさつ)という天羽時貞を連想させる特殊星をご存知だろうか。一度てんしさつ、視察、Tシャツといってみると何だか面白い。転趾殺は夫婦のご縁という意味でも、考察の余地があるため今回取り上げてみたい。
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■転趾殺(てんしさつ)とは
転趾殺とは年柱と日柱が同じ場合、夫婦仲に問題がでる、夫婦円満でないとされる。つまり日柱に年柱と同じ干支が入れば、日柱が転趾殺になるということだ。四柱推命では、日柱と同じ干支、日主と同じ十干が、他の柱に存在すれば、前提としてそれを意味があるものとして扱う。これは転趾殺に限ったことじゃあない。
ただ、転趾殺の問題は同じ干支が年と日に存在するだけで、何故夫婦円満でないといえるのか?その理由は2つ考えられる。
一つは「日支」が大きく関係するから。日柱というのは、日主自身の情報をもっているけれど、婚約者の情報も含んでいるという部分が関わってくる。で、日柱が年柱と同じという点は、良いか、悪いかでいうと、異性運という観点でいえば、あまり良いこととはいえない。ただし、相冲や支合などが存在すれば状況が変わってくるので、一概なことはいえない。
もう一つは女命であれば、自我星がつよくなることから用神との相性が今一となる理由が挙げられる。女命で比劫星がつよくなることは、社会的にお仕事にて発展してゆける事に繋がる。なので、日柱と年柱が同じ場合の命式では、バリバリ働くタイプの方もいらっしゃる。一方で、こと、異性運という視点からみた場合は、比劫星が強ければ不利に働くことがある。
因みに私は、命理するうえでは、特殊星そのものが持つ「意味」だけを採用することはまずない。干支と、命式との兼ね合いから採用できるものがあればする、という具合かな。つまり、転趾殺を命式を説明するための一つのシンボルとして扱うことはあるかもしれないが、「夫婦仲によくない」という意味を率先して使うことはしていない。
さて、この転趾殺という特殊星を作成した人物がどういう意図で、転趾殺というものを考案したのかは謎だけど、四柱推命の観点では上記のように色々と考察することができる。特殊星の概念は、実際に鑑定で扱えるものもあるけれど、実践的でないものも多々ある。この転趾殺に関しては、理に叶っている部分が少なからず見られる。
では、日柱と時柱が同じ場合は?また、日柱と月柱が同じ場合は?夫婦仲に関係してくるのか?といった疑問を感じるのではないだろうか。やはり、そうした場合も、夫婦仲といった点ではあまり良い風にみることはできない。だけど、命式配合によっては、一概に日柱が再現する部分を重要視する必要はないといえるだろう。
身も蓋もない話だけど、やはり極論をいえば、転趾殺だけでは夫婦仲について決定打になることはいえないというのが結論になる。
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■終わりに
転趾殺はそれなりに、神秘性のある部分が多い。同じ十干や干支が他の柱に存在すれば、命式のなかで重要なキーワードとなる。