印綬の男は「甘えん坊」と聞いたことがあるだろうか。知る人ぞ知る豆知識なのだ。ざっくりいえば印綬は日主を生じる母親の星ということから派生して、男性の日主だと甘え気質という理屈だ。つまり、泣いて道具を頼りにする子供、のび太君みたいなタイプのイメージだろうか。因みにドラえもんではのび母よりもドラえもんのほうがのび太の母親ポジションに映るのだが。今回は印綬男を徹底的に論じようと思う。
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■印綬男を論じる。
因みに、普段鑑定では天干に印綬がある男性の命式に出会うことは割と少ない。私も漏れずに印綬男なのだが、印綬の男性が鑑定に来てくださると、「やったー!私と同じタイプのスタンド………ゴゴゴゴゴゴ。」と勝手に喜んでる。私のスタープラチナと、相手のザ・ワールドが見えているわけ。これを書いてると私の年齢層が分かるけど、まあええやろ。
私は基本、自分が印綬男なので、相手の印綬男性とは気持ちが通じやすい。こういう思考するんだろうなあ、とスーッと入ってきやすいのだ。「印綬男は甘えん坊」と、印綬男性否定派にに対しては、印綬男の一人として怒っておきたい。世の中的な生産力は弱めかもしれんが印綬男は基本優しい。よく考えてくれ、地球の人間がみんな優しかったら争いはないんだよ。印綬男は争いから一番遠いタイプなのだ。
怒っとくね。プンプン!←これ、もう四十になるおっさんがやったら、ネット上で人権◯奪されますか?
だが、印綬に生じられてばかりで、日主も弱くて、全く洩れもない場合は、協調性が薄く、人にあれして、これしてと願う性質は持ちやすいといえる。つまり、印綬男の欠点に見られがちなのは、社会を生きるうえで、積極的に外部に働きかけて、世の中を動かすような、覇気にかけると見られがちなのだろう。印は財を剋すから、「欲」のためにガムシャラに頑張れない。印綬男性は自分の目標を一つ定めたり、価値観と合う方向で進展しやすい。
印綬男の基本性質
・平和主義
・甘えん坊
・常識を大切にし、モラル違反を嫌う
・改革よりも保守
・基本的に別け隔てしない
・印が強すぎれば身勝手、協調性がない、不器用
・それってあなたの感想ですよね、と言わない
巷でいわれる「印綬男」のアキレス腱とされるのは甘えん坊という部分だ。因みに、前提として、全印綬男性が甘えん坊でない証拠に、私は甘えん坊ではない。証拠は示せないが、人は一人で生まれ、亡くなるときも一人、過剰な期待を抱かないと常々感じている。
とはいえ、印綬男=甘えん坊の傾向に対して概ね異論はないが、日主が陽干である場合と、日主が陰干である場合は分けて考えなければならない。他にもどこの柱に印綬があるのか、そして干関係によっても性質が変わってくる。
因みに、陰干の日主が陽干の印綬に生じられれば、基本、男性気質がつよくなる。対して陽干の日主が陰干の印綬に生じられれば女性気質を持ち合わせる。これだけでも、印綬男性といっても一括りにできない理由だ。
さて以下に印綬男2パターンの命式を乗せてみた。
例えば
① ②
年月日時 年月日時
庚庚癸庚 庚壬癸◯
◯◯◯◯ ◯◯◯◯
このように、①と②の命式タイプがいたとする。
①は陰の日主が陽の印綬3つに生じられている。陰は陽から生じられれば喜ぶ。そのうえで、全部の柱が日主癸を生じれば、日主が他を生じているわけでもないから、地支の配合によって仮に日主がよわければ対人面では、甘えとか、強調しないといった部分がでやすくなる。
②は陰の日主が陽の印綬に生じられているものの、年柱の印綬は、日主よりも月柱の劫財壬、つまり他人を生じているわけだ。日主癸も干関係で壬(他人)を強めているわけだから、②番目は天干だけで見れば、協調性があって、平和主義でいい人なんだよ。
このように組み合わせによって、印綬男といえど、性質や社交具合が全く違ってくる。
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■終わりに
印綬って、国のハンコなんだよ。