四柱推命好きの人のなかには、通変星、十二運星ともに、裏星というなんだか漫画の裏キャラ的な概念が存在することを知っているだろう。十二運星の裏星は表の十二運星と対になる星で、組み合わせが決まっている。シ/沐浴、 病/長生、冠帯/墓、 建禄/絶 、 養/衰 、胎/帝王 で、対になったお互いにはそれぞれ共通点があるのだが、お分かりだろうか?こんかいは裏星について生き方にうまく反映させる方法を書きたい。
■裏星は陽転させてなんぼ!
もし、命式に胎がある場合裏星は帝旺というわけである。絶なら建禄。弱い十二運星をもつ人ならウヒョーラッキーとおもわないだろうか?だけどちょっと待て!そのまえに裏星とは、実際にどのように作用するのか?という問題が発生する。命式に記載されている十二運星と同様に働くならば、もとより命式に記載されているしなあ…。
実は対になる星の組み合わせには、共通点がある。言い換えれば星のもつテーマが一致しているのだ。例えれば、「顕在的な性格を反映させるのが表の星」で、「潜在的な奥深くにある性格に関わるのが裏星」である。仮に胎/帝旺でおはなしすると、表の星が胎の人には、内面の深い部分に帝旺の要素を持ちあわせているということ。
共にワガママな星であり、どちらも自己中心性を持っている。補運の強弱でいえば、胎よりも帝旺がつよく、一見裏星に帝旺をもつことはラッキーと感じてしまうが、実際は胎をもつ人は人生のなかで、克服すべき帝旺の要素も持っているということだ。胎をもつ人は自己中心性とうまく向き合って、性格に反映させるというテーマと向き合えば、生きるうえで大きな原動力を生み、裏星である帝旺の性質として生かせる。
・シと沐浴なら自己信頼を得ること。
・病と長生なら、自身の感受性や個性の獲得。
・冠帯と墓なら、意識や才能を内向させるか、外へ向けるか。
・絶と建禄なら変化のなかから活路を見いだす。
・養と衰なら、周囲の影響をいかに取り入れるか。
こうした表にある星のテーマを生かすことで、裏星にある星の力、個性の恩恵を授かることができる。十二運星最弱の運気絶であっても、安定しない環境のなかで、独自の人生観を発現させることができて、方向が定まれば、裏星である社会的な地位とご縁のある建禄の要素がつよくでる。まるで、魔法が使えない漫画の主人公が強敵とのぶつかり合いで、魔力覚醒的なシチュエーションだ。命式に記されている十二運星がよわくて、嫌だなあと感じている人は、まず、付き合い方を考えてみてほしい。
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■おわりに
十二運星の対になっている星の個性は初見ではなかなか意外だと感じるのではないだろうか?弱い補運であっても、表の星をうまく生かすことができれば、眠る裏星の力を引き出すことが可能なのだ。