四柱推命には人間の一生に例えられた星が12個ある。順番に、まず母体にいる状態を表す「胎」→つづいて赤ちゃん「養」そして、「長生」→「沐浴」→「冠帯」→「建禄・→壮年期である「帝旺」まできて、「衰」→「病」→「シ」→魂の状態「絶」で一巡する。それぞれ一生に見合った運勢特徴があるのだが、「病」は直接病気を暗示するものではないのでご安心を。こんかいは病の意味についてみていこう。
■病の意味
病ふくめ、冒頭でご紹介した12種類の星は、命式にある「通変星」と呼ばれる、あなたの価値観や才能を表す星を゛補佐゛する星なんだ。12種類の星にそれぞれ個性があり、それを通変星に付与して通変星に影響を与えるのだ。ちなみに12種類の星は具体的には本人の行動力に影響する。影響といっても、その星があるだけで、あなたの人生を直接的に決定づけるほどの大きなちからがあるわけではない。では病という星の意味をみていこう。
病は、人間の一生でいえば、気力体力が落ちてきた゛ご老人゛を意味する。物静かを好み、実行力はない。感受性がつよく芸術方面で活躍する人を後押しする星。会社引退後に、趣味に没頭している人物を想像してほしい。病の役目は衰えた運気からあなたに、苦労を与え、人間として一回りも二回りも成長させることだ。
病は、帝旺のピークの運を経由し、運が下りはじめた衰を経由して、さらに運気が衰えた状態だ。もしあなたの月柱下段の通変星に「劫財」や「比肩」、「印綬」や「偏印」という強い星があれば、病はあなたにプラスに働く。逆に通変星が弱い「食神、傷官、偏財、正財、偏官、正官」があればマイナスに働く。
病がつよい星につくと、星のわがままさや凶意をしずめ、あなたを相手の気持ちがわかる人物へと向かわせる。気力が充実しないかわりに思慮や洞察力を付与する。劫財に病が付与されれば、もちまえの身勝手さや強引さが抑えられるため、つよい生命力をもちながら、周囲の意見を取り入られるようになる。逆に弱い通変星につくと、保守的で内向的な特徴が表れる。いずれにしても病はもちまえの感性が優れており、趣味人でもあるので、じぶんの好きな分野を伸ばす才能にあふれている。
ちなみに、病の健康に関しては、胃腸など消化器系が病気になりやすいので注意してほしい。直接的に病気の暗示があるわけではないが、運気の流れとしては衰弱する前の状態である。
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■おわりに
12の星と通変星で、回ってくる年運をみた場合、病の年が巡ってきたときは、運勢の衰えを感じやすく、仕事などでも成果があげにくい。そんな時は趣味にいそしんだり、創作活動がおすすめだ。