三徳（さんとく）ラーメン屋さんの屋号みたいだ。チャーハン、餃子、半ラーメンの黄金の組み合わせのように、３つの通変星が関係して大変よい命式とされるのが三徳である。今回は有難い命式とされる三徳について深く書いてみたい。
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■三徳（さんとく）
三徳は、命式に印星、官星、財星が一個以上存在することが条件となる。シンプルに書くと印星は学問の星、官星は仕事の星、財星はお金と関係する星だ。命式の印星を発揮して何かを学び、お仕事（官星）で学んだことを生かして、収入（財星）を得るとされる。命式の徳を発揮するシンデレラストーリーだぜ。
例えば
年月日時
戊庚壬◯
◯◯午◯
このように年柱に官星、月柱に印星が入り連続相生（土生金→金生水）して日主を生じれば、公務と関係することがある。公務と関係するには、勉強しなきゃならないし、勉強したことが仕事に繋がり金銭を得る流れと関係する。
ただし、これら３つの通変星を完備した命式はたくさん存在し、上記のような勤勉成功ストーリーをたどるとは限らない。何故かといえば、印星には学問というワード以外に権利という意味も有して、官星と合わせて社会的な立場と関係する。すると、三徳の命式は学術＝仕事＝お金という流れだけではなく、印星の権利の意味を生かすことがある。官星と印星が同時に存在すれば、社会と繋がるツールになりやすい。
年月日時
庚戊癸丙
午◯未◯
このような配合となると、学んだことを仕事で生かして収入を得るというよりも、組織に所属して収入を得る流れとなる。印星を学問の意味ととるのか、他の意味を当てはめて考えるのかは、このように配合いかんによって変わってくる。上記の命式配合であれば、学問というワードが浮かびにくい代わりに、組織内で活躍ができる配合だ。因みに三徳の命式配合によっては、人生の途中まではお勤めをして、人生の中盤や後半以降は経営に関係するという配合も考えられる。
三徳だが、天干にでている通変星は意味を拾いやすいが、印星、官星、財星が地支に存在して、天干に表れていなければ、喜を述べにくい場合がある。何故なら天干は外の世界に表れる事象で、地支は基本は内面の事象と考えるからだ。つまり、三徳の考え方としては基本的には天干に表れている通変星を参考に命式を考えるとよいだろう。
大雑把にいえば、三徳は配合や並びによって、活躍するフィールドは変わるけれど、官星、印星、財星の組み合わせは社会との接点を持ちやすいといえる。官星は責任感、印星は勤勉さと繋がることがり、財星（お金）と繋がればとても吉要素がつよいといえるだろう。
以下の命式は皇族の方の命式である。
年月日時
乙丁戊壬
巳亥子子
見事に天干に官星、印星、財星が並ぶ綺麗な三徳の命式である。乙は公務、丁は権利、壬はお金であるが、お金に変わる価値のあるものや父親も該当する。家柄（父親）における社会的な権利と関係するとも読むことができるだろう。天干にでている通変星が、社会的な場面で効用を果たしている例といえる。
余談になるが、では、比劫と食傷、財星という何だか柔こい通変星の並びはどうかというと、三徳と比べて、事務や経理と繋がりやすいほか、特技や能力というものを生かして収入を得やすい配合となる。食傷は表現とか、発想力といわれるが、頭脳系でもあるのだ。
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■終わりに
三徳の命式と聞いて、ラーメン屋さん以外に明徳義塾を思い浮かべるのは私が高知県出身だからでしょうか。
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