てくてくちとせ

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四柱推命‐劫財と印綬の並び|お互いの長所が発揮されて進展していく

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劫財は比肩とともに゛自我の星゛に分類されるが、両者の異なる自我の特徴として、比肩は飾り気のない赤ちゃんのような、劫財は野心的な自我を有している。ゆえに劫財は吉凶両方の意味合いがつよい。よく働けば、物事を推し進めるパワーがあり、わるく働けば、物事を主観的に割りきってしまい敵をつくる。そんな劫財の直球なよさが発揮されるのが、印綬との関係においてだ。天干に印綬と劫財が並ぶ命式とはどんなものだろうか。

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■劫財のよさと印綬のよさがともに生きる

 

劫財の特徴は

・主観的

・なめられるのが嫌い

・じぶんをアピールするのが好き

・利益追求型

・強烈な上昇思考

・退屈が嫌い

計算高い

 

 

印綬の特徴は

・俯瞰的

・気位が高い

・自身の興味のある分野をつきつめる

・熱をいれること以外に無頓着

・相手とおなじフィールドで勝負しない

・地味で地道

・忍耐力がある

 

年柱に劫財をもつ人は、両親やご先祖様から、闘争心を、年柱に印綬をもつ人は、両親やご先祖様から知的好奇心を授かっている。

 

劫財は自我の星で、相生、相剋の関係において、名誉の星とは相性がよい。劫財の劫は囲碁においての石の奪い合いを意味する。奪うという性質から劫財は人生において比肩のような真っ向勝負というよりも、さまざまな手段を用いて勝負に勝とうとする。そのような性質は本能的なもので、もとより備わった要素である。そうした性質をフル活用するのが劫財の本質に沿ったことであり、立ち止まることは劫財にとっての停滞をあらわす。

 

一方印綬は名誉の星で、相生、相剋の関係において、自我の星との相性がよい。印綬は、知識や学問を育む。人間の一生でいえば熟年期にあたるため、落ち着きがあり自身の向かう先は自身の興味を抱く分野での成功。その他興味のない事情に関しては゛我゛を張ることはほとんどない。

 

劫財にとって印綬は劫財の沸き上がる感情をそのまま受け入れることができるし、印綬にとって劫財の、野心的な部分は好奇心をそそられ、新鮮なものとして映る。印綬の場合物事を主観的ではなく、俯瞰的に受け入れて知的欲求を満たそうとする性質がはたらく。そのため劫財の主観性、印綬の俯瞰的側面が見事に満たし合える関係なのだ。

 

例えば命式の天干に劫財があって、印綬がそれを生じれば「学問的に優秀」であることがある。劫財は我と同性五行であると同時に、他人の意味を含む。場合によっては劫財が印綬に生じられると、自分ではなく、兄弟や他人が頭がよいと命式が示しているときがある。

 

もし、劫財が日主に関係する有能なアイテムとすれば、やはり印綬に生じられた劫財は、日主の特技や、得意なことを表している場合が多い。天干に劫財と印綬が並べばなかなか効用の高い組み合わせといえるだろう。

 

 

 

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■おわりに

 

仮に命式において、月柱上段と、中心星にそれぞれ劫財と印綬が、印綬と劫財がある場合は、凶意のほうがつよく、両方の短所が表れやすい。相性がよいのはあくまで、人と人との関係においてといえる。

 

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