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四柱推命‐そんな法則が!?吉星、凶星の働きを詳しく説明

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四柱推命では通変星はそれぞれ吉星、凶星として、分けられている。吉星と凶星を理解することは、通変星の性質を理解するだけでなく、命式のなかで、吉星、凶星と呼ばれる星がどのように働いて、あなたに作用しているのかを読む材料となる。また、行運で巡ってきた場合にも吉星、凶星の影響が反映されるので知っておくことが大切だ。

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目次

 

 

■:吉星と凶星を知る重要な理由

 

まずはじめに吉星と凶星を知ることが重要な理由は主に2つ。

 

・なぜ吉星、凶星に分類されるか?

 

・吉星、凶星の働きを知ることは通変星の働きの基本を理解することにつながる

 

・吉星、凶星の働きがわかれば命式を読む基本につながる

 

 

■:吉星と凶星

 

では通変星の分類をみてみよう。

 

吉星とは、

食神、偏財、正財、正官、印綬

の5つ。

 

凶星とは

劫財、傷官、偏官、偏印

の4つ。

 

それ単体では吉凶なし

比肩

 

それぞれの通変星と日主との関係は以下の通り。

 

・比肩………日主と同質で陰陽がおなじ

・劫財………日主と同質で陰陽がちがう

・食神………日主が生じるもので陰陽がおなじ

・傷官………日主が生じるもので陰陽がちがう

・偏財………日主が剋すもので陰陽がおなじ

・正財………日主が剋すもので陰陽がちがう

・偏官………日主を剋すもので陰陽がおなじ

・正官………日主を剋すもので陰陽がちがう

・偏印………日主を生じるもので陰陽がおなじ

印綬………日主を生じるもので陰陽がちがう

 

ではつぎになぜ、吉星と凶星に分類されるのかをみていこう。

 

 

■:なぜ吉星と凶星に分かれるのか?

 

吉星と呼ばれるゆえんは、呼び名のとおりやはり星一つとって、それがあなたにとって吉の働きをするから吉星と呼ばれる。

 

・食神………日主(あなた)から生まれる星で、日主の発展、展開を意味する。

 

・偏財………日主が剋して生まれる星で、日主が制御することで、流動する財を掴むことを司る。

 

・正財………日主が剋して生まれる星で、日主が制御することで、堅実な財を掴むことを司る。

 

正官………日主を剋す星だが、日主の堕落を防ぎ、人格を正しい方向へ向けてくれる。

 

印綬………日主を相生して助ける星で、日主を養い育て、知恵、名誉を司る。

 

いかにも吉星といえる特徴を持ち合わせているだろう。

 

 

一方で凶星といわれる星はやはり、日主にとって凶の要素がつよい星でそのように呼ばれる。

 

・劫財………日主とおなじ五行で、陰陽の異なる五行から生まれる。正財の財をほろぼす星で、運気を悪化させるため凶。

 

・傷官………日主のエネルギーを吸って衰えさせる。正官を傷つけることから傷官、なので凶。

 

・偏官………日主を強烈に剋す星であり、食神の敵、偏印を生むことから凶。

 

・偏印………吉星の食神を剋す星なので凶。

 

 

■:吉星と凶星の働きのちがい、それぞれ一定の法則がある

 

吉星と凶星にはそれぞれ働きにちがいがある。吉星の場合、じぶんを生む通変星の存在は喜ばしいものだ。例えば食神にとっては比肩がそれにあたる。逆に、じぶんを剋す(抑えつけて、支配する)星は嫌いなのだ。なんとも分かりやすいだろう。

 

凶星の場合は、少し違っていて、じぶんを生む通変星があると、゛凶゛の力がよりつよく働くため、じぶんを生む通変星を喜ばない。逆に、じぶんを剋す(抑えつけて、支配する)通変星を好む。それは、凶の部分が抑えつけられ、ある程度制御されてこそ、凶の部分が改善されると考えるからだ。例えば偏官は食神に剋されるのを喜ぶ。

 

さて、そのうえで、さらにもう一つ法則がある。例えば劫財は食神と傷官を生む星だが、食神よりも傷官を生む力のほうが大きい。それはどういうことか?

 

それぞれの相生、相剋の関係において、日主と通変星の関係が「陽と陰」、また「陰と陽」同士、すなわち、劫財、傷官、正財、正官、印綬つまりこれらの通変星は日主と陰陽が異なるものばかりだ。日主と陰陽が異なる星は、陰陽が異なる星同士のほうが相生、相剋の関係がつよく作用する。

 

逆に日主と通変星の関係が「陽と陽」、「陰と陰」の場合、つまり、比肩、食神、偏財、偏官、偏印の星同士のほうが相生、相剋の関係がつよく作用する。この場合は、例えば比肩は、食神と、傷官を生むが、食神を生む力のほうがつよい。

 

それの法則をまとめるとこのようになる。

 

〈日主とおなじ陰陽同士の相生〉

比肩→食神→偏財→偏官→偏印→比肩

〈おなじ陰陽同士の剋〉

比肩→偏財→偏印→食神→偏官→比肩

 

〈日主と異なる陰陽同士の相生〉

劫財→傷官→正財→正官→印綬→劫財

〈日主と異なる陰陽同士の剋〉

劫財→正財→印綬→傷官→正官→劫財

 

おなじ陰陽゛同士゛か、または異なる陰陽゛同士゛が、相生、相剋の作用が顕著になる。これまで書いてきたことが通変星の働きの基本である。

 

 

■:吉星と凶星それぞれの喜神、忌神、救神

 

では上記で書いた法則をもとに、もう少し詳しく踏み込んでみてみよう。

 

喜神というのは、用神(月柱蔵干から導きだされた中心的な働きをする星)となる通変星にとって喜ばしい星のことである。つまり、その通変星のちかになってくれる星のことだ。忌神は、逆にその通変星にとってマイナスの働きをする星だ。また、救神は、その忌神の働きを抑えて、星の働きを回復させる星である。なんだかじゃんけんのようだろう。用神とともに喜神、忌神、救神は、命式のどの星が良い働きをしていて、どの星が悪く作用しているかなどの判断材料となるため、これらは命式を読むうえでの必須項目となる。上記の法則をもとに、吉星、凶星それぞれの喜神をみていこう。

 

吉星にとっては、じぶんを生む通変星が喜神にあたる。

〈吉星にとっての喜神〉

・食神=比肩(劫財も)

・偏財=食神(傷官も)

・正財=傷官(食神も)

・正官=正財(偏財も)

印綬=正官(偏官も)

 

凶星にとってはじぶんを剋す(抑えつけて、支配する)星が喜神となる

〈凶星にとっての喜神〉

・劫財=正官(偏官も)

・傷官=印綬(偏印も)

・偏官=食神(傷官も)

・偏印=偏財(正財も)

 

 

吉星の忌神は、じぶんを剋す星が忌神にあたる。

〈吉星の忌神〉

・食神=偏印(印綬も)

・偏財=比肩(劫財も)

・正財=劫財(比肩も)

・正官=傷官(食神も)

印綬=正財(偏財も)

 

凶星の忌神は、法則をもとに考えてもらいたい。忌神はその通変星にとってマイナスの働きをする星なので、凶星の場合は、じぶんを生じる星を忌神とする。つまりじぶんに力を与えて凶意をつよめてしまう星の存在だ。

 

〈凶星にとっての忌神〉

・劫財=印綬(偏印も)

・傷官=劫財(比肩も)

・偏官=偏財(正財も)

・偏印=偏官(正官も)

 

 

救神は、忌神の凶意を抑える星のことで、用神の忌神の忌神といえる。

 

〈吉星にとっての救神〉

・食神=大敵である偏印を抑制する、偏財(正財も)

・偏財=大敵である比肩を抑制する、偏官(正官も)

・正官=大敵である傷官を抑制する、印綬(偏印も)

・正財=大敵である劫財を抑制する、正官(偏官も)

印綬=大敵である正財を抑制する、劫財(比肩も)

 

凶星の場合はじぶんを生む通変星が忌神となるので、その忌神を抑制する星が、救神となる。

〈凶星にとっての救神〉

・劫財=印綬または偏印を抑制する、財星

・傷官=劫財または比肩を抑制する、官星

・偏官=偏財または正財を抑制する、比劫星

・偏印=偏官または正官を抑制する、食傷星

 

まとめると

 

・吉星にとっての喜神はじぶんを生む星で、忌神はじぶんを剋す星、救神は忌神の忌神。

 

・凶星にとっての喜神はじぶんを剋す星で、忌神はじぶんを生む星、救神は忌神の忌神。

 

 

■:吉星、凶星の命式での具体例

 

・これまで書いてきたことを含めて、命式に正財、食神、比肩があるとする。正財が用神(通変星の中心として働く星)だった場合、食神は正財を生じる喜神であるため、正財はこれを喜ぶ。ここで比肩が、吉星である正財を剋す脅威と考えられる。だが、実際は比肩は食神を生むことにエネルギーを使うため、正財にとっての脅威はない。

 

・もう一例。命式に、用神が正財、劫財、偏官があった場合、吉星正財に対して、凶星劫財の剋が怖いが、正財にとって偏官が救神となるため、劫財の脅威は恐れる必要がない。といった具合に実際にみていくのだ。

 

 

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■:おわりに

 

吉星、凶星それぞれにはじめから星がもつ吉凶もあるが、命式を読むさいにそれぞれがどのように働いているかを知ることが大切だ。

 

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