偏印といえば、荒木飛呂彦氏著書に登場する「奇人偏印列伝」に登場する。え?タイトルが違うって?「奇人変人列伝」が正解。 なんてダジャレはおいといて、変り者という名の栄冠をほしいがままにするのが、タイトルの星と呼ばれる「偏印」である。古典的な分野を眺める、少しお堅い印綬さんとは、異なる瞬発力な才能を発揮する。
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目次
偏印とは?
偏印とは日主を生じる星で、日主と陰陽が同じ星である。この星が日主に良い作用をもたらせば専門分野や占いなどの偏業分野で活躍することができる。
型の分類は印型で、印綬と兄弟星である偏印さん、印綬は国が認める正式な学問や資格を有する分野で活躍するのに対して、偏印は特殊な方面で活動する特徴を持っている。策略などにも通じやすく、場合によっては印綬よりも評価をされることがある。福寿を意味する食神を剋すことから、別名、印梟(いんきょう)という。
タレントの星といわれているように、芸能人ならば命式にほしいといわれている。もちまえの芸術性、発想力から、最先端の流行や瞬間的なアイデアを生み出す星だ。
印綬の特徴は、名誉、自己実現欲求がつよいという部分。物質的なことよりも精神的な成長を求めて、学びを深める。ただし、偏印は特別手段をこうじることもあり、正当性を無視した自分都合になりやすい傾向がある。命式に食神があり、偏印がそれを剋せば、幸せを感じにくいことや苦労を感じやすかったりする。偏のつく星は良い面と良くない面の両方を兼ねやすい。
偏印の性格
偏印も印星なので、規則性という部分は守る傾向である。ただし、偏印が強すぎれば自分を優先しやすく、他者に厳しい面が現れる。逆に命式の偏印が弱すぎると、社会的な立場を得にくくなる。
放っておけば翼が生えて飛んでいくんじゃないか、という自由主義。物事を斜にかまえてみる節があり、そうした部分が、歳上の人間との関係で吉となるか凶となるかが重要といえる。ほどほどという人間関係の距離感を掴むのが苦手で、犬猿のなかとなるか、とても仲良くなるかと極端なものとなりやすい。場合によっては論破したり、相手に厳しい要求を課すこともある。特に日主が壬や庚で、通根している場合に隣の柱にある偏印に生じられると、果断で性格がきつくなることがある。もし、命式の偏印が空亡であればそのような特徴が弱くなる。
七転び八起きな一面があり、例え物事を失敗したとしても、バイタリティーあふれる偏印は盛り返していくだろう。(継続力はないがバイタリティーはあるぜ!キリッ)
多枝にわたる才能を発揮する偏印だが、やはり基本的には何かを学ぶことが好きである。専門分野が好きだ。ダイヤモンドホイール、レアメタル、メタバース、考古学など、レアな分野で功績を持ちやすい。物事に対して凝り性であったり、様々な分野を経験して飽きっぽくなることもある。命式に印綬が適度にある命式と比べると命式に偏印が数をしめると、印綬よりもうすこし、厳しい性質が表に現れる。自我の主張も印綬よりも強い傾向なので、とっつきにくいと思われないことが大切だ。偏印は我を生じるものなので、多すぎればわがままで、自立に不利となる。
偏印の17の特徴
・月柱蔵干に偏印がある場合は印綬とおなじちからを発揮してよい運勢である。専門分野で成果を得られやすい。
・偏印と印綬の両方がある場合はかなり飽きっぽい。偏印か印綬かどちかが吉星となる。
・偏印はタレントの星で、芸術面で活躍する人には欲しい星だ。音楽関係でもつよい。
・偏印は食神と関係すると、両者とも才能の星だが、福禄である食神を倒してしまい「倒食」となるので、凶意がつよくなる。
・単体でみて吉意凶意が半分半分である。悪い面がでれば自分本意、良い部分がでれば頭がよい。
・偏印が二個以上あれば孤独を抱えやすい。あまりに多いと一つのことが長続きしない。
・偏印は正官、偏官が巡る年には凶意がある。
・官星が多く入る命式では偏印は吉に働く。官星の剋を中和するからだ。
・正財、偏財、と財型の星とともにあれば財に恵まれる。(この場合食神があっても吉)
・干合、空亡で吉となることがある。
・偏印が主星で身弱の場合は財運がない場合がある。
・偏印が多すぎても財運がない。印星を財として考えないため。
・偏印は傷官との組み合わせで吉、食神との組み合わせは凶。
・命式に偏印があり特殊星「羊刃」があると、性格が冷たくキツイ部分がでてくる
・傷官、正財、偏財が偏印に吉をもたらす。
・命式が偏印、印綬、劫財、比肩のみで構成されると吉意が大きい。
・偏印過多の男性は物凄く一途。
偏印の仕事運
「天性の感性」を生かしマルチな分野で才能を発揮できる。さまざまな分野で頭角をあらわすが、芸能人、クリエイターや作家など芸術的な分野で特に活躍する資質をもつ。
積極的に企画に参加できる仕事、人生観が反映できる仕事、発想力と才能を活かせる仕事、が向いており、単調なルーティン作業は投げ出したくなる。あえてもっといえば会社員よりも、起業してスタンドプレーをするほうがよい。
この星にとって才能を活かせる人間関係の構築が大きなテーマだ。なんせ、自信過剰になりすぎたり、現状を捨て、新しいものに手を出すなど、飽きっぽさも目立つため、年輩の方からあうぇーされかねん要素もたくさん。
才能があっても才能にあぐらをかくことなかれだ。
偏印の恋愛観
元命が偏印の場合は、あまり家庭的とはいえない。これまで述べてきた偏印の特徴を恋愛にあてはめてみよう。多感である。多才である。やや不安定な部分がある。そう、そういうことなのだから察してほしい。(モテるんだけどね)ただし、偏印が多い場合は、男性は相当の一途になる。ただし、福寿を意味する食神を剋すため、命式に偏印が多ければ恋の邪魔になることがある。
主星が偏印の際の金運
偏印はお金としてみることができないため、他の通変星との兼ね合いから金運を推測してゆく。
偏印の金運が吉に働くのは、財型である正財と偏財と結びついたときだ。基本的にそこまで金運に恵まれた星とはいいがたい。「おれはやりたいことをやるだけや」と割りきっているくらいのほうが、逆にお金が入ってくる。人生に哲学することが様になっている偏印さんは、あまり欲をだしてはいけないのだ。
偏印と星回り
偏印/印綬
運気が安定せず、何事も継続させることが難しい。兄弟の組み合わせとはいえ、あまり仲はよくないのかもしれない。意思が定まらず、あっちこっちと手をだしては悪循環におちいるといった具合だ。偏印×印綬「才能がありすぎるのも考えものやなあ…」O~ッG座す!!
偏印/偏印
変り者と変り者が出会っちゃった。かなり凶意の強い組み合わせだ。これまで順調だった会社をクビになる。など、非常に大きな凶の出来事が起こりやすい。また家族との縁が薄くなりやすい。そう、じたばたしても仕方ないので万事塞翁が馬だ。運気の停滞のあとに、光明がみえるのもこの組み合わせの特徴だ。
偏印/正官
運気が極端に表れる。会社で成功すれば、家庭が荒れる。家庭が順風満帆であれば、会社でうまくいかない。おおきな成功あればその裏におおきな失敗あり、などジキルとハイドか!とつっこみをいれたくなる組み合わせだ。
偏印/偏官
波乱万丈な運勢で、おおきな不幸な波がおとずれると、乗り越えれば幸運がやってくる。ダイダルウェイブのあとのラストエリクサーだ。金銭的な苦労が多く、一つ一つ起こる出来事がハデで大きいが、乗り越えた先の喜びはひとしおだ。
偏印/正財
努力が報われる星まわりで、会社での功績や、恩恵をくれる先輩などに救われることとなる。窮地であっても救いのある組み合わせだから、物事を継続すると自然なかたちの恩恵を得られる。あまり偏印さんらしいイメージではないが、この場合は堅実といえる。
偏印/偏財
「いや~梅が咲いたの~」なんてほのぼのしたことばがあふれそうな安定した運勢。だけどかけがえのないひびで、振り返ってみると良かったなあ~とおもえる感じ。事態に慎重に対処していくことで、運気が安定する。
偏印/傷官
子供との関係が疎遠になることも…。金運が極端に悪くなる年回りとなるため、慎重に慎重をきす必要がある。傷官さんハンパね~っす。
偏印/食神
女性は体調の変化に気をつけるのじゃ。「倒食」というように、偏印さんが食神さんを倒してしまうという悲劇。どちらも才能のある星だけにもったいないぜ。
偏印/劫財
耐える時期である。この星回りの時期は物事が悪いほうへ流れてしまうので、努力が空回りしやすい。頑張っても頑張ってもうまくいかないことから嫌気をさしてしまいがち。のんびり釣竿でも垂らす気で、気楽にかまえるといい。
偏印/比肩
才能あふれる偏印さんとマイペースな比肩殿がであい、さあ大変。どちらも個人の強い星なので、人間関係に問題を抱えやすい星回りの暗示がある、客観視をこころがけ、謙虚になることが必要な時期だ。
偏印とベスト十二運
命式に偏印がある場合、偏印と十二運の組み合わせで最高なのは、建禄との関係だ。もし、命式に建禄があり偏印と良い相性を持った場合は、日主が偏印の持つ良さを得られやすい。専門性に強かったりである。
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おわりに
偏印さんはやはり才能の星であり、吉と凶が両極端な格好であらわれる。あまりある才能ゆえのことと考えれば納得である。星回りと、恋愛関係に気をつけて、自らを客観視することで、偏印のもつ可能性をさらにのばすことができるだろう。