てくてくちとせ

命術について書いていきます

四柱推命‐しゃにむな傷官を抑えるな!豊かな感受性をいかす生き方とは?

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傷官という星は例えるならば野生の狼だ。高潔で純粋、それでいて受ける傷、与える傷、が絶え間ない。人間ならば思春期の少年少女、多感で繊細、傷つきやすく反抗的構えを崩さない。それでいて傷官は文学や学問など非凡な才能に恵まれた星である。才能の発露は傷官のもつ独自性があってこそ可能であり、無理に抑えてしまう生き方はもったいないのだ。こんかいは傷官の生き方について語りたい。

   

 

■:傷官の性格、特徴

 

四柱推命的な説明をすると、傷官は日干と異なる陰陽の干から導きだされた通変星であり、日主が直接生み出した星(有情)、つまり日主の子供といえる存在だ。解釈としては傷官にエネルギーがとられるために、日主は弱ってしまう。性格もそんな解釈に沿ったものとなっている。

 

日主から盛んにエネルギー供給があるため、傷官自体は滞りなく、頭の働きや知恵を存分に発揮できる。それが、表現力だったり、学問への才能だったりに活かされるわけだ。傷官は親から世話をされる子供のように、日主からエネルギーをもらいっぱなしなので、自身のうちに、知識や知恵を抱えこむことはできない。知れば誰かにはなしたくなるし、思ったことが口をついてでる。

 

気分の波が激しく、内面には傲慢さを抱えるのだ。弁もよくたち、議論にもつよい。敵に対してはあからさまな態度をみせるので、対人関係で衝突をおこしやすい。そのような部分は子供の感情的な特徴と、優秀な頭脳や感性の間を揺れ動くのである。ゆえに必然的に自意識が過剰となるのだ。そのうえで、傷官らしさを抑える必要はないと明記しよう。

 

ちなみにこの扱いの難しい星が命式内で理想的に働く場合を挙げておく。

 

・日主が身強であり、月令を得ている

・補運がつよい

・太過がない

・命式に印綬がある

・刑や冲がない

・命式に財星をもっている

・命式に正官がない

 

このような場合には、性格的な難を押しのけて、十分な発展がみられる。傷官の性質がプラスとして働くのだ。

 

基本的に傷官は日主のエネルギーを奪うため、発展のためには身強であることが望ましい。また、用神傷官に印綬がある命式の場合は、傷官の尖った性格を抑えて、穏やかさをもたらし、なおかつ日主にエネルギーを注ぐため大吉である。食傷星が多いと日主のエネルギーロスが高まるため、生活や仕事、また健康面で問題が発生しやすくなるため注意が必要だ。

   

■:傷官が豊かな感受性をいかす生き方とは?

 

傷官という名の由来は、変通星の正官を傷つけることからきている。正官は男性にとっては、仕事と仕事における出世、我が子を表すが、傷官はそれを著しく傷つけるためにおそれられる。それこそがこの星の特徴がとても危うく、扱いに困るとされる部分だ。

 

傷官の本質にはつよい劣等感と承認が同居している。根拠のない自信をもち、斜に構えたものの見方をするのも、両親からの愛情不足と、環境からくる劣等感が原因だ。反抗心も居丈高な態度もそれらを人に見せまいとする姿勢なのだ。傷官は豊かな感受性をもっている。豊かな感受性は、環境の過酷さや、内面の葛藤から磨かれ、鍛えられ、発現におよぶ。

 

傷官の傲慢不遜な態度はまさに、自身と他人をおびやかす要素となるのだが、実際には、そうした並々ならぬ反骨精神が、学問や才能を引き出し、豊かな感受性を養うことになるのだから皮肉なものだ。劣等感は付き合い方をよくすれば、物事を前進させるための原動力となる。克服することで、才能の発現や独自性の開花につながっていく。

 

ゆえに、短所だけを切り取るなんてことは不可能なのだ。反抗心やつよい劣等感などがあってこそ、豊かな感受性に結びつくのだ。

 

つまり、傷官は無理に独自性を押し込めてしまわずに、エネルギーを使いきるためのフィールドを求めることが大切だ。傷官の性質が濁れば、内向的で世間を拒絶する姿勢となる。傷官が成熟して、ひとかどの人物になるためには、自身を生かしきる必要がある。自身の独自性を損なわずに全身全霊で取り組めることがいい。

 

傷官にとって適した生き方とは

 

・企画やアイデアが生きる分野に進む

・技術の発展が必要な分野に進む

・講師など、言葉や表現力が発揮できる道に進む

・独自の空間で仕事をする

・心地よさが感じられることをする

 

仕事でいえば技術コンサルタントやライター、研究員などもよい。辛辣な表現力や弁を活かす道では傷官の前に出る人間はいない。また、傷官が正官を剋しているような命式の場合では、行運が印綬のめぐりのときに行動すると、物事がうまくいく。

 

 

 

■:おわりに

 

傷官はなかなか気難しい通変星であるが、内面の底には純粋さがある。自身の性格をみつめ、傷官らしさを発揮して、世の中で、その独自性を生かしてほしい。