命式上にどんな星があれば、どんな運が開けていくのかというのは、想像するだけで感慨深いテーマだ。結婚についてもそうだ。早くに結婚に繋がる人と晩婚になってしまう人がいる。こんかいは晩婚になる命式とはどのようなものかを解説したい。一応、様々なタイプの結婚運についても記載する。
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パターン別結婚運
「魁ごう」という星はあまり聞き覚えがないだろう。この星は吉凶の両方を加速させる性質があり、悪く働けば、他人に支配的になり、よく働けば才能を開花させる星だ。
1:日柱に「偏印ー魁ごう」がある
「命式中もっとも威勢強大な星だ。意志がかたく、頭がよく、あらゆる読みが深く、せまりくる困難を克服して前に進む性質をもつ。」この組み合わせは、自分のペースで物事と関わる節があるが、結婚をすれば、落ち着く節がある。
2:日柱の誘導星に「建」がある
女性でこの星があれば、自立心がつよく、パートナーに頼らず、一人で人生をきりひらけるパワーがあり、キャリアに生きるタイプともいえる。だが結婚すれば、働きと家計の両方に関わってゆく。
3:日柱に「印授」がある
この星を持っている人は、すべて特殊星の「学士」を持っており、頭脳明晰、極端にすくない人であり、学問の世界での発達が期待できる。印綬は優しさの星でもあり、結婚届け(印鑑)の意味を持つ。
4:年柱に食神があ
裕福な家柄で生まれる場合が多く、衣食住に困らない。食神がある人の結婚は比較的うまくゆく傾向だ。
5:年柱に変通星「正官」がある
後継者であり、家庭の後をつぐ暗示がある。命式が女性であれば男性と、命式が男性であれば女性と仲の良い暗示だ。
6:命式に特殊星が一つもない、もしくはすくない
変通星の働きを邪魔する要素がないため、本来の星の働きが十分発揮され、発展していく星だ。こちらは、結婚における有利不利はない。
7:「帝旺、劫財、羊刃」がある
これは物凄く強大な運勢であり、逆境や困難に打ち勝ち、冒険、発展していく生き方に適している。だが結婚にはやや適さない。
8:年柱に誘導星「墓」がある
これは墓守の意味があり、長男でなくとも、家系をつぐ暗示がある。結婚した場合でも、実家や祖先と関係しやすい。
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晩婚になる命式
さて、いよいよ晩婚になる命式について解説したい。まず四柱推命は大昔の学問である。若い、若くないの基準か現代とは異なる。昔の定義では25歳以上を結婚が遅いとしていた。だったら私など爺さんじゃねえかと感じる。あまり気にしないでおこう。
晩婚になる命式というのは、年柱、月柱の比劫が強すぎる命式のことだ。比劫は我を強める星だから、結婚をするには比劫が弱いほうがよいのだ。年柱、月柱は若い時代だから、そこに強い比劫があれば、男性の星である官星の介入が難しくなる。もし、時柱に印星や比劫がなければ、結婚には繋がるだろう。もし、年柱、月柱の比劫がつよくて時柱にある官星と日主と干合があれば、晩婚の可能性が高くなる。そして年柱、月柱に官星があった場合でも日主との繋がりが悪ければ、若い内に交際はあれど結婚には繋がらないと判断ができる。
さてここまできて、変通星、特殊星とのさまざまな関係から、暗示されることを書いてきた。
まず、結婚にいたるか、いたらないかという部分も命式の配合によって一定の決まりがある。そうした部分も踏まえながら解説したい。まず女性の場合で、男性を意味する官星との干合があれば、男性と仲が良いことで、結婚をすれば、良い相手と仲むつまじくいられる。
また、日支というのは夫や妻が所在する場所であるため、剋や冲に出会うと離婚や晩婚といった可能性がでてくる。幸せな結婚運という意味では、日支が他の地支からの弊害に合っていないことが前提となる。他の地支から生じられるような状況であれば、夫婦の仲の良さが考えられる。
幸せな結婚に適した運勢をもつ
日柱:食神/正財/偏官/正官/印綬/長生/建禄
月柱:正財/偏官/印綬/冠帯
年柱:正財(男性)
結婚よりもキャリアの運勢寄り
日柱:比肩/劫財/傷官/偏印/沐浴(女性)
再婚の星
比肩/偏財(男性で四柱に二つ以上)
偏官(女性で四柱に二つ以上)
正官(女性で四柱に二つ以上)
帝旺/病/養/墓(女性)
墓(男性)
比肩や劫財がある場合などは、どうしても、家庭的より、キャリアを追う傾向があるため、じっとしているとストレスがたまる人がいるくらいだ。
女性にも当てはまるのは、比肩や劫財を持っている場合は曲がったことが嫌いで、ストレートにものをいうため、相手とのあいだに距離をつくってしまうのだ。
ただし男性側が、四柱に魁ごうや、羊刃などの強い特殊星をもつ人とならわかりあえる部分が大きい。結婚後はなるべく、どちらかの実家からも離れて独立した結婚生活をおくることが吉。
上記を踏まえたうえで
また
・命式において女性で劫財が強すぎる場合は、結婚にいたらない可能性がある
・命式において時柱、日柱に比劫や印星があれば、やはり結婚にいたらない可能性がある。
・そのような場合命式の比劫が弱まるような時期に結婚運が上昇する。
・結婚する時期としては食神がつよい大運は結婚に向かず、印星がつよい時期に結婚につながりやすい。
結婚活動をする時期は、印星がつよい大運、比劫が弱い時期が良いことになる。
おわりに
晩婚には晩婚のメリットがある。落ち着いた大人の結婚生活を送れる場合がある。
晩婚というテーマで四柱推命に触れてみたが、片方だけの性質は、あくまで参考までにということである。相性というものは、ご縁という姿であなたのもとに現れる。
ひびのこころがけというものはあらゆる結果につながる。
統計的な分析もかりながら自身の個性をよく、理解し、周囲のひとびとを尊重する姿勢をもつことこそが、人生を前向きに全身させる一番の方法なのだから。