てくてくちとせ

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四柱推命−リテラシーが問われる悪い星の見分け方を解説する

 
四柱推命は誤解を与えやすい。 世の中多くの先生や学ばれている方がたくさんいらっしゃる中、 ネットや書籍の情報はほとんど触れられているはずだ。ただ、 人それぞれの持つリテラシーの相違からくる行き違いが起こりやす いのもこの分野の特徴だ。 今回はそうしたリテラシーの部分と絡めて゛悪い星゛ というテーマで書かせていただきたいと思う。

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■:悪い星の定義とリテラシー


今回は前置きが長い。


最近、 私自身で自分の記事は面白く無くなったかもしれないと感じている 。というのも、四柱推命界の「 一個の干支や通変星のみで全てを語る病」から人類を救うために、 愛をもってビジネスライク風に書くことを辞めたからだ。 あなたわ~◯◯って特殊星を持ってるから、孤独だし~晩年大変、 だからこの坪買いなさい……… なんてノリは全く占いの知識がない人であってもあからさま、 怪しいやろと気づく。みんなのリテラシーが高まってきたからだ。


゛悪い星゛ とテーマすればきっと命式の通変星を連想して見に来てくださるだ ろうと分かりつつ、露伴先生のようにだが断る四柱推命はその人が持つリテラシーによって解釈が全く違ってくる 。


まず、悪い星と聞いた時に、ある人は特殊星や通変星を連想する、 ある人は格局から導いた喜忌を連想する、ある人は、 八字の構造を連想する、と恐らく様々なはずである。 もしかすると悪い星と聞くと流布したイメージから「傷官」 を思い浮かべるかもしれない。 もしそうなら傷官にとっては風評被害である。


だからもし、命式の゛悪い星゛ というテーマでAさんとBさんが話をしたとき、 Aさんは特殊星や通変星の話をする。Bさんは、 格局から導いた五行の話で説得しようとする。すると、 もうファルシのルシをコクーンでパージというくらい話が絡み合わ ない。なので、最近は啓発の意味も含めて内容を書いている。 本日ここまで前置きが長すぎた。

 


■:悪い星についてねっとり書く


例えば、傷官という星一つとっても、物事は陰陽だから良い面、 悪い面の両面があるから通変星の意味だけでは良いも悪いもいえな いのだ。


さて、八字を算出した時には、 基本として格局という命式のタイプ別分類作業をして、良い五行、 良くない五行を見つける。そのなかで、良くない五行が分かれば、 それが悪い星となる。私は格局めんどくせ~、 格局なんてものがなければもっと四柱推命簡単やん、と


「思っていた時期がありました」


まずは格局をやっておかないと命式に強くならない。これは本当。


基本的な考え方は、格局から忌神をみつけるとそれが゛悪い星゛ となる。つまり、 命式のタイプによっては吉星と呼ばれる印綬も悪い星となることが ある。そして、寒暖という部分も大切である。 例えば冬生まれの辛で命式が全て冬を象徴する水の五行ばかりであ れば、沈金となる。 すると格局で良いとした五行が悪い星となることがある。


悪い星は、①格局②寒暖から見つけるというのが必要となる。


多分、このような内容を書けばみている人は詰まらないのだ。 もっと俗っぽい、通変星の話とかを聞きたい、見たいはずなのだ。 四柱推命を知るとっかかりになるからね。 私も四柱推命を始めたときはそうだったから分かる。 このワードはどんな意味だろう?と意味を考えた。


もし、格局や寒暖から導かれた星が、 悪い星となれば命式の主にどんな作用をもたらせるのか。


比肩が悪い星となれば、我がつよくなり調和を欠く。
劫財が悪い星となれば、他人との関係にて苦労がある。
食神が悪い星となれば、社会規則を外れやすい。
傷官が悪い星となれば、逆らいやすい。
正財が悪い星となれば、お金に困る。
偏財が悪い星となれば、金銭の流出がある。
正官が悪い星となれば、正道を外れる。
偏官が悪い星となれば、勇気がなくストレスを溜めやすい。
印綬が悪い星となれば、自立心がない。
偏印が悪い星となれば、きつい性格。


これらは一例ではあるが、こんな感じ。


もし、命式から悪い星をみつければ、 それを剋す星が反対に良い星となる。例えば以下の命式


時日月年
戊甲壬壬
子子子子


冬生まれの日主甲(命式の主のこと)にとって、 水はつらいものだ。つまり印星が悪い星である。 すると命式には水を剋す土の五行(財星)がある。 するとそうした土の五行が良い星となる。


この命式では印星が嫌なものだが、象意としては仕事が続かない。 精神が繊細などの特徴が表れる。


夏生まれで太陽燦々すぎる命式の日主辛、庚にとっては、 官星が悪い星となりやすい。日主癸、壬において火が多ければ、 火が逆に水を剋す恐れがあり、財星が悪い星となる。日主丙で、 土に洩らされすぎると、食傷が悪い星となる。 つまり命式の構造と一緒に星の意味を考える必要がある。 こんな風に考えると、四柱推命ってムズイとなるけど、 理解を深めたい場合はこうした考え方は絶対に必要となる。


感性が鋭い人は、書籍をみながら、通変星や干支、 特殊星の意味をみたけど「だからなに?」と、 意味は書かれているけど、゛繋ぎ゛ について書かれたものがあまりないことに疑問を抱くだろう。


肝心なのは繋ぎの部分だ。たくさん書物をみて、 独学した人は知識はお腹一杯、繋ぎを教えてくれ! と砂漠で喉が乾いた旅人のように叫んでいるかもしれない。


誰か、教えてくれ!


この自分に四柱推命を教えてくれよ!


もう、なんちゃって推命にはうんざりなんだよ!


と心でシャウトしているそこのあなた


「大丈夫、 痒い部分を孫の手両手持ちでかいてあげるくらいバッチリ教えるよ( ヒソヒソ)」


今回は゛悪い星゛というテーマでお話させていただいた。

 

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■:終わりに


悪い星といえば、ラオウかな?とボケてみるが、 5年もブログを書いていると、 流石に自分のセンスが古いと気づく。もし、自分の通変星で、 俗説では悪いといわれていたものが、 実はそうじゃなかったと分かると嬉しいものだ。


 

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