四柱推命(しちゅうすいめい)…この四字の読み方もはじめはしっくりこなかった゛ちとせ゛でござる。命式にある難しい漢字をみるたびに「え?読み方はなんぜよ」と狼狽えて、恐れおののく日々だった。 (なんせ予想で打っても素直に変換してくれないからね。)こんかいは、ぼく自身がはじめ苦労して覚えた四柱推命に登場する用語を、ふりがなをつけて、またカテゴリー別に役割も踏まえてご紹介しようとおもう。
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目次
あなた自身を表す用語と、本人の生まれもったエネルギーの強弱を表す用語
日干(にっかん)=あなた自身
身旺(みおう)=生まれ持ったエネルギーが強いひと
極旺(きょくおう)=生まれ持ったエネルギーが並外れて強いひと
身中(みちゅう)=生まれ持ったエネルギーが強くも弱くもないひと
身弱(みじゃく)=生まれ持ったエネルギーが弱いひと
極身弱(ごくみじゃく)=生まれ持ったエネルギーが極端に弱いひと
四柱推命における用語の読み方は、流派によっても異なるので、仮に身旺(みおう)を身強(みきょう)と呼んだりする。また身弱(みじゃく)を過弱(かじゃく)と呼んだり、その辺りは気にする必要はない。身旺のひとは運勢の波が激しく、身弱のひとは運勢の波がゆるやかである。また過ぎたエネルギーである極旺や、不足しすぎたエネルギーである極身弱は特別格と呼ばれる分類となる。その例を以下に記載。
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特別格局用語
従旺格(じゅうおうかく)=極身旺のひと
従強格(じゅうきょうかく)=極身旺のひと
従児格(じゅうじかく)=極身弱のひと
従サツ格(じゅうさつかく)=極身弱のひと
従財格(じゅうざいかく)=極身弱のひと
従勢格(じゅうせいかく)=極身弱のひと
これらは特別格、または外格とよび命式をつくるとき、極身旺のひと、極身弱のひとが、どれかにあてはまるのだが、特定の条件によって、上記のいずれかになる。特別と呼ばれるように過ぎたエネルギーの過不足という大変な条件から、ほかのすべてをかなぐり捨てて、いっそ、特別格局のもつ勢いに身を任せることで開運を成すという変わった運勢の持ち主となる。全体の20%というレアな存在だ。なお、ふつうのひとは10種類からなる内格(普通格局)にあたる。
十干に関する用語
甲(きのえ)=木の陽の性質のひとに該当
乙(きのと)=木の陰の性質のひとに該当
丙(ひのえ)=火の陽の性質のひとに該当
丁(ひのと)=火の陰の性質のひとに該当
戊(つちのえ)=土の陽の性質のひとに該当
己(つちのと)=土の陰の性質のひとに該当
庚(かのえ)=金の陽の性質のひとに該当
辛(かのと)=金の陰の性質のひとに該当
壬(みずのえ)=水の陽の性質のひとに該当
癸(みずのと)=水の陰の性質のひとに該当
十干は十二支とおなじく、命式(めいしき)をつくるうえで、あなたの生年月日にあてはめるもので、基本用語である。それぞれが木、火、土、金、水の五行の陰陽に対応している。陰陽とはすなわち兄弟関係で、五行の木ならば、甲(きのえ)=(きの兄)で乙(きのと)=(きの弟)である。兄ははっきりした性格、弟は繊細さをもつ性格だ。それぞれの頭文字が五行の頭文字とおなじなので覚えやすい。 命式を作成する場合十干、十二支は書籍などの早見表を頼りに行ってみよう。生年月日にあてはめた十干、十二支の情報からその他、通変星などを割り出していくため重要である。そして、性格と書いたが十干、十二支からもあなたの基本性格を読みとれるのだ。
十二支に関する用
子(ね)
丑(うし)
寅(とら)
卯(う)
辰(たつ)
巳(み)
午(うま)
未(ひつじ)
申(さる)
酉(とり)
戌(いぬ)
亥(い)
四柱推命は中国的思想をうけついでおり、天を万物の父、地を万物の母として人間の構成要素としている。十干があなたが天から授かったエネルギーで、十二支はあなたが地から授かったエネルギーだ。この二つを合わせて干支(かんし)と呼ぶ。つまり、十干の甲(きのえ)と十二支の申(さる)を合わせて甲申(きのえさる)となる。 そのままでしょ?そしてやはり、合わさった二つには性格が生じる。そして四柱推命という占星術の構成を端的にいえば、陰陽思想(ものごとは男女や裏表など対極の存在からなりたつとする思想)、五行説明(自然界の法則を木、火、土、金、水にあてはめたもの)、そして干支(十干と十二支)である。
通変星に関する用語
比肩(ひけん)=自己主張の星
劫財(ごうざい)=自己主張の星
食神(しょくじん)=表現の星
傷官(しょうかん)=表現の星
正官(せいかん)=出世の星
偏官(へんかん)=出世の星
正財(せいざい)=お金の星
偏財(へんざい)=お金の星
偏印(へんいん)=才能の星
印綬(いんじゅ)=才能の星
「日に生まれる」と書いて星と読む。四柱推命では命を授かったあなた自身を星と呼ぶ。10の通変星は、宿命星ともいってあなたの生まれもった宿命がわかる。宿命といえばおおげさだけど、つまりは性格、気質、欲求がわかるのだ。あなたの通変星だけでも、占いができるくらいの正確さがある。10の通変星は5つのカテゴリーに分類され、あなたがどのカテゴリーに当てはまるかによって生きるうえでの゛欲求゛がわかる。例えばあなたの通変星が比肩(ひけん)であれば、自己主張の星で、リーダーシップがあり、誰かの指示で動くより、じぶんの我を全面に押し出して生きることで道がひらけていくタイプになる。通変星で職業や適性までわかるのだ。
十二運勢に関する用語
長生(ちょうせい)=通変星への働き/強
沐浴(もくよく)=通変星への働き/中
冠帯(かんたい)=通変星への働き/強
建禄(けんろく)=通変星への働き/強
帝旺(ていおう)=通変星への働き/強
衰(すい)=通変星への働き/弱
病(びょう)=通変星への働き/弱
シ(し)=通変星への働き/弱
墓(ぼ)=通変星への働き/中
絶(ぜつ)=通変星への働き/最弱
胎(たい)=通変星への働き/弱
養(よう)=通変星への働き/中
十二運勢は十二補助星ともいって、通変星へ影響をあたえる星である。十二運勢は人間の一生をあらわしており、母のおなかに宿り、生まれ、成長、運気のピークをむかえ、その後はくだっていく流れだ。十二運勢で絶や病などの弱い星をもっていればあなたの運勢を弱め、逆に建禄や帝旺などの星があればあなたの運勢を強める。また十二運勢はあなたの行動面に影響し、強い星をもつほどあなたは活発的になる。また十二運勢から性格を読むことも可能だ。
特殊星に関する用語
天乙貴人(てんおつきじん)=極大吉星
大極貴人(たいきょくきじん)=大吉星
文昌貴人(ぶんしょうきじん)=吉星
福星貴人(ふくせいきじん)=吉星
天厨貴人(てんちゅうきじん)=吉星
節度貴人(せつどきじん)=吉星
天徳貴人(てんとくきじん)=大吉星
天徳合(てんとくごう)=大吉星
月徳貴人(げっとくきじん)=大吉星
月徳合(げっとくごう)=大吉星
天官貴人(てんかんきじん)=吉星
禄馬貴人(ろくまきじん)=大吉星
華蓋(かがい)=吉星
駅馬(えきば)=吉凶星
劫サツ(ごうさつ)=凶星
咸池(かんち)=凶星
亡神(ぼうじん)=凶星
囚獄(しゅうごく)=凶星
血刃(けつば)=凶星
隔角(かっかく)=吉凶星
金輿禄(きんよろく)=大吉星
暗禄(あんろく)=大吉星
羊刃(ようじん)=吉凶星
飛刃(ひじん)=凶星
紅艶(こうえん)=吉星
魁ゴウ(かいごう)=吉凶星
寡宿(かしゅく)=凶星
白虎(びゃっこ)=凶星
孤辰(こしん)=凶星
流霞(りゅうか)=凶星
懸針(けんしん)=凶星
妨害(ぼうがい)=凶星
日刃(にちば)=凶星
桃花(とうか)=吉凶星
十干禄(じっかんろく)=大吉星
特殊星は通変星にプラスアルファ的に影響を与える。例えば天乙貴人(てんおつきじん)は、社会運、家庭運、金運すべてをひきあげてくれるプレミアだ。天乙貴人をはじめ、貴人がつく特殊星は、本人のめにみえないものへの信仰心、ご先祖の積んだ福徳があってこそえられるのだ。血刃は「けがに注意」暗禄は「おもいがけない救済」などのなんだかタロットカード的な暗示がある。特殊星を一個一個みていくとなかなか面白い。大きな福徳のある星から、情け容赦ないまでの凶星もある。ご心配なく、ぼくにも凶星があるが、特殊星の影響は十二運星ほどつよくはない。
空亡に関する用語
子丑空亡(ねうしくうぼう)=目上運、父親運が欠落
寅卯空亡(とらうくうぼう)=母親運、兄弟運が欠落
辰巳空亡(たつみくうぼう)=精神世界が欠落
午未空亡(うまひつじくうぼう)=目下運、子供運が欠落
申酉空亡(さるとりくうぼう)=精神の安らぎが欠落
戌戌空亡(いぬいくうぼう)=精神的支えが欠落
空亡は、命式にある場合と、年単位で回ってくる空亡とがある。6つの空亡にはそれぞれ意味があり、「欠落した部分」が命式にある場合は生まれもった一生の個性となり、年単位で回ってくる場合は三年間の運気の休息期間となる。空亡期間は運気の好転のための準備期間でもあり、空亡期間中は基本的にあまり活動的にならず、冬ごもりのように、おとなしくすごすとよい。
その他の用語(シンプルに説明)
月令を得る(げつれいをえる)=生まれた季節か生まれた季節を後押しする十二支が、月柱にある状態。身旺になる条件の一つ。
干合(かんごう)=五行が合わさり異なる五行になること。
三合会局(さんごうかいきょく)=十二支の一定の組み合わせによって、三つの季節をまたいで強運に守られる。
半会(はんかい)=三合会局とまではいかないが、二つの季節をまたいで強運に守られる。
大運(たいうん)=10年間の周期。
歳運(さいうん)=1年間の周期。
七沖(ななおき)=じぶんの干支から数えて7番目にある、干支同士がぶつかりあう組み合わせ。
六害(ろくがい)=十二支の二つの支同士がぶつかりあう組み合わせ。
命理(めいり)算命(さんめい)三命(さんめい)子平術(しへいじゅつ)=いずれも四柱推命のべつの呼び名。
淵海子平(えんかいしへい)=日本にはじめて入ってきた四柱推命の書物。
桜田虎門(さくらだこもん)=江戸時代、日本ではじめて四柱推命を翻訳した人物。
元名(げんめい)=あなたの通変星の別の呼び名。
蔵干(ぞうかん)=地支の中の支にも天の気を宿しているということ。
相生(そうしょう)=互いに発展しあう関係
相剋(そうこく)=互いにぶつかりあう関係
木、火、土、金、水(もっかどこんすい)=五行を呼ぶときの基本的な並びの名前。木は火を生じ、火は土を生じ、土は金を生じ、金は水を生じる。
おわりに
四柱推命は難しい漢字がたくさんで、ひととおり覚えるまでに、半年以上かかった経験から、このような記事を書くにいたった。ふりがなが書いてくれてればと何度もおもったものだ。用語をひととおり覚えるだけでも、一が二につながり、頭のなかでつながっていくはずである。そんな繰り返しの勉強法も悪くないかもしれない。