汚玉と書いて(おぎょく)と呼ぶ。おたまって呼んじゃダメだよ。汚玉というのは辛と己の関係で、宝石の辛が泥土に汚されるという意味だ。あなたの命式には己と辛が並んでいるだろうか。実は昔の四柱推命は己と辛が並ぶとすぐに汚玉、汚玉といいたがる節がある。汚玉で悪いんかい!ということで今回は汚玉について書いてみたい。
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■:汚玉とは
例えば命式に辛があり、同時に泥土を意味する己があると、これを汚玉と呼ぶ。もし、私の命式に汚玉があれば、こんな文言をみたら「ほっとけ」と感じる。昔の俗説には人の気持ちを考えない言いたい放題の文言が並ぶ。辛という宝石は泥土に汚されて、本来のよさを発揮できない。と………。命式に辛己が並ぶ人の気持ちを考えろよ。といいたい。私も浮木、浮木といわれ続けたが、愛のない俗説は信じない。
鑑定にこられる汚玉の命式の人は、かなりの確率で、「専門技術職」と関係することが多い。何故なら己は通変星でいえば、偏印であり、専門性を有するからだ。専門性に生じられた日主辛は、偏った分野につよい。これを汚玉と呼ぶならば失礼極まりない。己という干は、変質的な要素を持ち、生じるものの性質を変えるのだ。つまり、辛という宝石を、加工したより、美しい宝石に仕上げることもできる。これが汚玉と呼ばれる関係の深い考え方である。
醜いアヒルの子が、実は白鳥であったということと同じである。かの武田信玄公の命式も、己によって日主辛が生じられている。つまり普通とは異なる才覚や個性を持ちやすいのだ。普通は泥土だから、宝石の辛を汚すとする。こうした考えにはかなり、事実と異なる部分があるので注意が必要だ。
むしろ専門職であれば汚玉であることが有利に働くことがある。漢方、中医など、少し専門的な職業につかれている人は多々である。
▼あなたの命式を読み解きます▼
■:汚玉には良い、悪いがある。
実は汚玉といっても、良し悪しを図る基準がある。まず、そもそもが辛を生じる己が宝石の辛を汚す例えであるが、生じる己の性質をみることが必要だ。例えば、己未という柱から、辛未という柱が生じられれば、確かに汚玉の良くない性質がでてくる。汚玉には「ハイパー汚玉」と「ちょい汚玉」がある。あまりに乾燥した土に日主辛が勘弁してくれという具合で囲まれたら、あまりよくない。宝石は、水気が必要で、乾燥した土との相性が悪いのだ。
辛と己を汚玉と呼ぶが、実は、地支の関係が重要で、生じられた辛が乾燥した土と柱でタッグを組み、乾燥した土と繋がる己に生じられれば、これは汚玉の要素がつよくなる。辛は宝石だから水に洗われることを喜ぶのだ。乾燥した土に囲まれたら、父兄参観の日に緊張して本来の個性を発揮しにくいのとおなじだ。
例えば、辛酉という日主が己巳という己に生じられたら、ちょい汚玉であるが、この場合は、性質のよい辛になる。だからハイパー汚玉でなければ汚玉の意味は取り入れる必要がない。素直に、専門性に有利である考えを採用するといい。命式の五行に水があることが望ましいし、冬に生まれた人で日主が辛であれば、ちょいと火が必要だ。
鑑定の際、あなたは汚玉だから、運があがらないよね、なんていえばとんでもなく出世した人だったりするから、汚玉の意味を使うときは注意してほしい。別に、命式にとって、悪さをしていない己と辛の関係を悪くいうのは、シンデレラと王子様の関係を妬む義理母や義理姉の行為にほかならない。
だから汚玉と呼ばれる命式にも、非常に効用が高いものがある。
■:終わりに
汚玉をふくめて、昔の言葉にはけっこう失礼な言葉がある。その意味だけを持って決めつけると、実は全然そんなことはなかったりするので、あまり神経質になる必要はない。昔の言葉は怖すぎる!