今回は四柱推命の観点から人気者について書いてみたい。「ボクは世界中を敵にまわしても君を守るよ」というハチミツとパンケーキみたいな言葉を聞いたことがあるだろう。世界中を敵にしたら、そもそも「君」を守れないから世界中を敵にしないが正解なはずだ。なので不人気よりも人気者がいい。ということでやや無理くりな前ぶりになったが四柱推命の観点から見た人気者と命式の関係はいかに！？
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■命式と人気者
皆様学生時代は芸能人みたいな人気者になりたいとか憧れがあったのではないだろうか。ただ、年齢を重ねるなかで、あれは無理に真似できるものではないと気づいて、多くの人が自分の個性と向き合うはずだ。ただ、学生時代目立つ人もいたと思うが、目立つ＝人気者ではないんだよね。目立つけれど一部からは煙たがれるみたいなことだってある。人気者は２パターンに分かれており、一つは受けのいいタイプ、もう一つは才覚が人気に繋がるタイプ、これを論じる必要がある。
命式の情報から人気者を読み取るとなると、日柱と月柱の干関係を見る。
まずは受けのいいタイプの人気者について。
以下はテレビで人気者所ジョージ氏の命式。
時日月年
甲丁丁甲
辰亥丑午
テレビからは出演者の方々との睦まじい様子が伝わってくる。日主と月柱をみてほしい。丁と丁が並び、２つは良い干関係である。丁は丁を味方する。このように日主と月柱の干関係がよければ周囲からの受けが良い人気者となる。
例えば以下の命式
時日月年
◯丁戊◯
◯◯◯◯
日主丁と戊の干関係は良好で、こうした並びは社会受けがよいことを意味する。戊が丁を保護する干関係だ。周囲から守ってもらえる並びでもある。日主と月柱の干関係が良好であれば、こうした傾向がいえる。ただし◯のなかがよっぽど良くない場合は話が変わってくる。
次に以下の命式
時日月年
◯己甲◯
◯◯◯◯
これは対外的に応援を得ることができる並びである。この干関係では周囲から人気を得て、仕事などで成果を得やすい特徴がある。干合の干関係であり、日主が社会的な信用と関係しやすい。
以下は当時子供に大人気、憧れのマンガ家でいらした手塚治虫氏の命式。
年月日時
戊壬丁辛
辰戌未丑
日主と月柱の干合関係にある。こうした命式は社会的な恩恵を受けやすい。
時日月年
◯甲癸◯
◯◯◯◯
他には月柱から生じられるということも人気に繋がる。生じられる＝恩恵を受ける意味になるため、日主と月柱の干関係がよく生じられれば人気者の配合だ。
天干の干関係の配合がよければ、概ね対人面でも吉となる傾向だ。
次に才覚が人気に繋がる命式。
以下世界的な人気者チャップリン氏の命式である。
時日月年
◯壬戊己
◯戌辰丑
映画俳優、映画監督として、社会風刺作品と関係した人物。才能溢れる世界的な人気者だが、命式の配合からは苦労がみてとれる。反骨精神をバネにしてきたタイプで、社会受けがよいのは異なる。
「七殺」の己が戊につよめられ、権威と自らが関係する。他にも才能で人気者となる命式は、命式が持つ通変星、印星か比劫か食傷か財星か官殺か、それらが用途となっている。
深い話をすれば財星以外で、比劫、食傷、官星も全て「財」つまりお金として見ることができる。
そのため、財星、比劫、食傷、官星が効用を果たせば稼ぎに繋がることで、稼げるということは、組織や周囲から一定人望があり認められる必要があるのだ。そのため、命式の特定の通変星が効用を果たせば人物の人気と関係する。そのため、命式の星にくわえて、寒暖などはある程度バランスが取れているほうが吉となる。
しかし干関係が良くないと、苦労が伴うといった解釈になる。才覚が人気に繋がるタイプは、シンプルに人間としての受けがよいかどうかよりも、所属場所の人気といったことが関係する。人物が多少偏屈でも、その業界内において人気があるかどうかも大切な見どころである。
また、参加するコミュニティーを変えることで人気者になるといったことは往々にしてありえる話だ。
時日月年
◯壬己壬
◯辰酉申
今テレビ出演も多々、漫才師としての人気も高いせいや氏であるが、学生時代はいじめにあっており、笑いを磨いていじめから脱却した過去がある。
日主が月柱に剋されており、大変さが見えるが活躍する場所を変える選択肢によって業界の人気者となった。
環境においてずっと居心地の悪さや違和感を感じている場合は、方向性や所属場所を見直すのも良いかもしれない。
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■終わりに
人気者も過ぎると疲れそうに思う。ほどほどでいいんじゃないでしょうか。
