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四柱推命ー己土濁壬が悪いというのは偏見だ!深い意味を含めて詳しく解説

己土濁壬(きどだくじん)といわれるものがある。この文字をみると何だかちょっとテストで赤点をとりそうな予感、それに似た気持ちの落ち着かなさを感じる。四柱推命の干関係で、こういうものがあるのだが、果たして己土濁壬は命式の味方なのか敵なのか。今回のお話はかなり難しいかもしれない。

 

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■:己土濁壬をまずは簡単にご紹介

 

己土濁壬とは、湿った土である己と、流れる川の水である壬の関係のことだ。

まずは、やはり命式で説明しよう。四柱推命は難しい漢字が万里の長城のながさで並ぶが、命式にすればシンプルだ。

 

時日月年

◯己壬◯

◯◯◯◯

 

↑シンプルに己と壬が隣接しているものを、己土濁壬という。この命式では己と壬の位置が変わっても己土濁壬である。ようは、年、月、日、時のどこかの柱で「己と壬が隣合っていれば」成立する。

 

己は湿った土の例えで、泥である。一方で壬は流れる川の例えである。泥土である己が綺麗な水を汚す例えで、この2つの関係を己土濁壬という。じゃあ命式に、この2つのタッグが存在すれば良くないのか?

 

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■:己土濁壬の性格

 

壬は水で、知恵の意味である。己は泥土で知恵である壬を汚すことから、性格に難がある、考え方が偏執的だといわれることが多い。この部分は本来もっと深い考察が必要である。まず、じゃあ命式に己と壬が並んでいたらみんな性格や考え方に偏りがあるのかとなる。ようは、こういうのは俗説だと思ってほしい。昔話の一説のようなものだと。

 

結論己土濁壬だから性格に難があるとは一概にならない。某有名女優さんが己土濁壬の命式であるが、性格はまったく当てはまらない。ただ、泥土が知恵を汚して、性格に問題が生まれる部分は条件によってはあり得る。例えば、己が強くて、壬を剋す場合だ。

 

これは、某実業家の命式である。

 

時日月年

癸壬己丙

卯申◯◯

 

丙が泥土の己を生じてつよめて、己が壬を剋している。こうなれば、性格面に難がでやすい。知恵は考え方に直結するから、考え方に偏りが生まれたり、極端な思考に走りやすい。

 

だが、こうした命式を除くと、ただシンプルに己壬が天干に並ぶ場合は、人より「個性がある」といった人物像となる。日主が壬で己が並べば愛嬌や、ちょっとズレた部分があったりして、好かれやすい人も結構いるというのが事実である。

 

逆に日主が己で月柱に壬が並ぶと、反発心が強かったり、短気な部分がでやすい傾向が少しある。しかし、日主が己で月柱壬と並んでも、律儀で飾らず、良い性格の人はたくさんいる。己土濁壬だからという理由だけで「性格に難あり」というのは早計だ。ようは、こういう俗説と出会ったときは、身近な人や多くの命式に触れるといっぱい矛盾に気づく。

 

己土濁壬にはもっと別の意味がある。

 

 

■:己土濁壬の深い解釈

 

例えば日主が己で、男性なら妻や女性である壬を剋すといわれるが、これも信憑性が薄い。もし、命式にとって壬が嫌な五行なら、剋しても夫婦関係や恋人関係に問題はないのだ。

 

時日月年

己己壬壬

巳酉子辰

 

この命式は有名アーティストの人の命式だが、夫婦仲はよろしい。そして、私がみてきた命式でも、こうした組み合わせでも夫婦仲は良かったりする。なので、結局は命式全体をみなきゃ、俗説だけでは間違えていたりする。

 

多分、ブログをみてくださっている方のなかには、共感いただける方もいらっしゃるはずだ。

 

己土濁壬について知ろうとするとき、良くないというバイアスがかかれば、悪い部分ばかり見つけようとする。だが、鑑定をしていても俗説でいわれているようなケースに出会うのは稀である。

 

例えば深い解釈では、己は確かに泥土であるが、己が弱く壬が強ければ剋しきれない。つまり、お互いの力関係がものをいう。そして、例えば命式に己を剋すつよい乙があれば、壬を剋せなくなる。己が壬を剋さなければ、日主が壬なら己は財星の意味を帯びる。つまり泥土が水を汚す解釈から、あくまで財星と命式の関係を考察する方向に視点が変わる。

 

さらに深い話をすると己土濁壬というのは、仙術手法のひとつである。例えば上記の命式では、己土濁壬が命式に存在するがゆえに、良い金運を手にしている。日主が己でないか、月柱が壬でなければ、大きな金運は得られなかった。

 

ようは俗説でよくないといわれている干関係や、命式配合でも、本当は凄く効用が高く、命式のご本人にメリットを与えているものは多々あるのだ。

 

 

■:終わりに

 

俗説については、その真偽を確かめるにはたくさん統計をとってから検討する余地がある。俗説をそのまんま当てはめて命式を読もうとすれば、結構リスクがあるから百聞は一見にしかずだ。 

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