こんにちは。鑑定師のちとせです。
こんかいは命式を読解するというテーマで、元メジャーリーガーの鈴木一郎さんの命式をみていきたいとおもいます。
最近YouTubeの゛教えてイチロー先生゛という放送をみています。学校の教室には大人から子供までが集まり、鈴木一郎氏が人生の授業をするというコンセプトで展開されます。
ご本人の言葉で社会と個人の在りかたや、人としての哲学を、かなり突っ込んで語られています。世界で活躍されていた人の言葉は老若男女関係なく重みがあると感じますね。
鈴木一郎氏の命式です。当然ですが良い並びですね。
年月日時
癸壬辛壬
丑戌卯辰
月令(戊)
月柱の戌と日支の卯が支合しています。天干は食傷と比劫だけです。従児格です。
命式の特徴をみてみましょうか。一目でわかるのは日主の辛が上質だということです。ご本人はあくまで自身は゛努力する才能゛と語られていますが、ご本人自身が良い資質を持った人物だと判断できます。
そのように判断した理由は壬と辛の関係がとても良いからです。(良い干同士の関係を順の干関係といいます)金は潤いを必要とするため、これは宝石を水で洗う意味となりますからです。一概にはいえませんが、干関係がきれいな並びであると、物事がスムーズに運びやすかったり、運が開けやすかったりします。
日主の辛を両サイドから挟んだ壬は傷官です。傷官は技術の星です。
2つの技術の星が日主に味方しているということがいえるわけなんですね。
柱で通根した年柱の癸が月柱の壬を強めています。つまり月柱の傷官は高い技術を表します。また、傷官は食神と合わせておなじ表現の星グループですが、傷官と食神は理想を追求する、夢を追求する傾向が強いです。ですから
゛高い技術力を持って夢を追求する人゛とみることができます。
そして技術のみならず、観客を感動させるパフォーマンスには表現の星、食神の良さが表れていますね。お父上は文武両道の教育方針だったようですが、まさに心、技、体が整った素晴らしい選手だったのですね。
2001年マリナーズで順調に安打をかさねて新人MVPを獲得した年は、大運で己未です。7月は安打記録が不調だったものの、8月からは持ち直しています。
従児格ですからこの命式にとって、土と金は好ましい五行です。己がご本人辛を生じています。己と辛は゛泥が宝石を汚す゛というニュアンスがあり決して良い干関係とはいえませんが、偏印(この場合成績に関わる)が良い働きをしたということです。
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〈干関係と通変星は、命式における作用として互いに矛盾を含んでいます。この場合干関係が悪くても、命式と通変星の配合が良かったわけです。そこをうまく読まねばならないのが四柱推命の難しいところです。〉
己未の大運が明け、2018年から忌神運に突入します。2019年に引退。丁巳の大運です。命式では月柱の壬、つまり技術を表す星が、丁と干合します。この干合は゛合去゛といって巡ってきた丁に壬が持ってかれちゃうのです。つまり壬が作用しません。
これが命式と大運の大まかな流れです。
振り返ってもどのプレーも観客を惹き付け、大味だった大リーグの世界に革命をもたらした偉大な選手だったと痛快します。
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