こんにちは。鑑定師ちとせです。
ええと、たまに命式鑑定のときに私の命式貴命ですか?って聞かれることがあります。
ところで貴命ってご存知ですか?人生で発展する命式のことですね。逆に゛せん命゛というのは運が開けにくい命式です。
貴命とせん命の定義というのは、古代の封建的社会の中で生れたものですから、国にとって貢献する命式を貴命と呼び、そうでないものをせん命としたのですね。
貴命を現在に当てはめれば、世の中で活躍する命式といってよいでしょう。ただし、歴史的変遷を経て、昔は良くないとされた命式でも、現在では活躍する命式だってあります。
丙が2つある命式を天無両日といって、太陽が2つ昇る例えでハデ、それゆえに良くないとされてきました。
昔は偉い人だけが、ハデで良かったのです。しかし、現在は自己アピールが出世で良い作用をすることがありますから、天無両日が悪いとはいえないわけです。
話は反れましたが、時代的なことを考えて、命式を貴命とせん命の2つに分けることは鑑定師の立場からして無理があります。
゛せん命゛ってことばが悪い。「貴命ではない命式」といった方が正確です。だって世の中のほとんどの人は「貴命ではない命式」だからです。例えば貴命の人というのは、首相であったり、世界で活躍する人であったりと限られています。
では、貴命でなければ、良くない命式かといえばそうではありません。貴命には一歩及ばないですが、出世する命式はたくさんあります。つまり貴命ではない普通の命式はグレーゾーンが広いのです。それをせん命と呼ぶのは無理があります。
ですから、貴命でない命式と知った人でも気にすることはありません。みんなが一流スポーツ選手や一流アーティストにはなれないのですから。ですが会社で出世したり、得意分野で成功したりする命式はたくさんあります。
四柱推命は大人の占いだと感じます。鑑定を希望する方の年齢層は30代後半~の方が多く、酸いも甘いも経験してきて、現実的な占いを希望される傾向があります。
ですからはっきりいうと、貴命だったらもう、世の中の最前線で活躍してます。
例え貴命でなくとも、最善と思える方向性をみつけたら良いのです。
■:貴命の条件
では貴命の具体的な条件をみてみますか。簡単に書くと
・日主に力がある
・干関係が良い(順の組み合わせ)
・用神が十分に力を発揮している
・通変星と干関係との調和が取れている
・天干と地支の繋ぎが良い
判断でみるのはこの辺でしょうか。普通の命式と貴命を比べてみましょう。
まず普通の命式は上記の繋ぎや良い作用が今一つです。これはとある知人の命式です。
年月日時
甲癸辛戊
子酉亥子
悪くないですよね。頭の良い方だと分かります。金運も悪くない。問題は秋生まれの辛で、火がないこと、つまり運気の後押しが今一つです。時支の子があまり良くないです。
こちらはある有名人の命式です。
年月日時
甲丁丁甲
午丑亥辰
貴命と呼んで差し支えないです。頭脳明晰、ご本人の味方も多い。
・日支には年柱の午に根があり、冬生まれの火でバランスよく、本人が良いものを持っています。
・干関係、甲が丁の燃料となり、頭脳へのエネルギーが絶えません。ご自身の素質を持って出世できます。順の干関係です。
・従格ですから、私は用神を午にとります。丁の根になり、印綬の助けになっています。丁は文化に通じる干なので、印綬に生じられ知的な分野で活躍することになります。
・通変星と干関係の調和もとれていますね。大きな浮き沈みがないことが伺えます。
・地支には火があり天干に良い働きをしています。長らく一つの仕事に従事します。
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貴命には8つの並びに無駄な五行の流れがない、もしくは少ない。
しかし普通は命式に無駄な五行の流れがあるのが当然です。
ぜひご自身の命式の良い部分を探してみてください。
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