太陽というのは本来、ファンタジーの世界でなければ天に1つ存在している。四柱推命の世界では、天空に太陽が2つ昇ることがある。天無両日(てんむりょうじつ)の命式といって、命式に丙が2つ並ぶことをいう。今回は天無両日について書いてみたい。
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■:天無両日の命式
いわずもがな、四柱推命における太陽というのは丙(ひのえ)さんのことである。明るさだとか情熱だとか、そうした比喩をもつ丙のことだが、それが命式に2つ存在するわけだ。そうした命式の人は物凄く情熱的で、暑い人なのか?
というと、そんな場合もあるし、そうじゃない場合がある。天無両日の命式とは゛どんな意味゛があるのかというのは一言では説明が難しいだから、そんな時は命式を使って説明する。
時日月年
丙丙◯◯
◯◯◯◯
このように、丙丙と並ぶ命式だが、まるで元気玉を2つ持っているようだ。
時日月年
◯丙◯丙
◯◯◯◯
柱で離れていても天無両日の命式といえる。
時日月年
◯甲丙丙
◯◯◯◯
必ず日主が丙である必要はないが、この命式のような構成をあまり天無両日とはいわない。基本的には日主が丙、そしてどこかの柱に再現するものを天無両日と呼ぶことが多い。
日主丙は基本的に、情熱、感情面が豊かというキーワードが当てはまる。(注※人によっては違う場合があるので、丙の人に明るいですね、とむやみに決めつけないほうがよい。)
その丙が2つ並ぶとどうだというのか?
■:天無両日の命式だから何?
まずは命式的な話をしたい。
まず基本的に色々と命式をみていくと日主に限らず丙は命式に1干1支が、望ましい。命式の構成にもよるけれど、例えば冬は凄く寒いはずだ。冬生まれの日主丙で、地支に午が1つあれば十分命式が暖まる。寒くもなく、暑すぎもせず、命式にとってはありがたいことだ。
ところが丙が命式に2つあり、午が命式に存在すれば、冬生まれの命式であっても「暑すぎ」になってしまう。それがダメかい?といえばダメなんじゃないが、やっぱり丙は一個のほうがバランスとしては良いかもしれない。ただし、勿論丙が2つ並ぶ命式で大発展する場合もある。再現することには意味があるからだ。
昔の言い伝え的なものは、案外、鵜呑みにしてはならない。
実は、天無両日の命式というのは、丙が2つ並ぶことそのものが問題ではなく、(並ぶことで良い作用をもたらすことがある)地支に、午とか未とか、巳なんかが多すぎると大過(たいか)といって命式の主にとってやや不利になることがある。大過になれば運気があがりにくい場合がある。
例えば
時日月年
◯丙丙◯
午午午午
極端このようになると命式が暑すぎでしょってなる。もしこの命式を従旺格と考えたとき 、火が良い五行ですか?といえば疑問ではないだろうか?でも◯の場所によっては発展が可能なので、ご安心を。
天無両日だから、良いとか、良くないとか実は一概にいえないのだ。丙が2つ並ぶと明るい性格かといえば人による。
▼あなたの命式を読み解きます▼
■:天無両日の解釈例
時日月年
◯丙丙甲
◯午午午
まず、極端だけどこのような命式では丙は太陽だから燃えたい。明日のジョーのように燃えて燃えて燃える。それはまあ一旦良いとして、じゃあ年柱にある甲にとっては、天無両日はどうなんだい?と考えると、甲は大樹の例えなので「暑すぎや」と主張するかもしれない。(上の命式は悪い命式とは思わないけど。)
甲は大樹だから育つことはできないよね。天無両日の場合、一緒に並ぶ他の干によって意味合いが全然違ってくる。
また、日主丙が上の命式では月柱に並んでいる。天無両日の命式では柱をみることが大切だ。月柱とは故郷のことで、そこに比肩である丙が並ぶということは、「故郷の場所とご縁が深いかも」と一旦は仮説をたてることができる。
天無両日の命式を語るには、まとめると次のことがいえる。
・天干に丙が2つあることより地支の配合が大切。
・2つの丙と並ぶ他の天干が大切。
・丙が並ぶ柱が重要。
■:終わりに
丙(太陽)が2つある世界、なんて幻想的なんだ。なんだかアルカキティ大平原のようなイメージだ。あれ?違ったかな。私の命式にも丙が欲しかったなあ。