こんにちは、鑑定師ちとせです。今回は十干、甲木についてお話します。一般的な書籍などでは甲木の説明は゛天に向かって真っ直ぐ伸びる木゛と書かれています。ひいては人物判断において、「あなたは真っ直ぐな人ですね」と結びつけちゃうわけです。果たしてそうでしょうか。
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■:本当は甲木には種類がある
木を観察してみてください。春の木は葉っぱをつけてよく育ちます。つまり、真っ直ぐに成長する木なわけです。ですから生育には水が必要ですし、太陽が必要なんです。
ですが、冬の木をイメージして下さい。葉っぱは散り頼りない木ですよね。成長するかといえば春がこなきゃ無理。そうなんです。
甲木には成長する木と成長しない木
があります。成長する木、しない木とは具体的にいいますと、
〈育つ木〉
・春~夏生まれの甲。
・地支が硬い土、戌や未ばかりという状態ではでない。(根が張れるための条件)
・地支が水ばかりという状態ではない。(根が腐らない条件)
・理想として夏の甲なら丙が1干春の甲なら、1干1支あり、適度に水がある。(成長していく木には日光と水分が必要)
・丙が強すぎない。(1干2支は木にこたえます)
〈育たない木〉
・秋~冬の甲。
・地支に水が多すぎる場合(4つの地支が子など)春生まれの甲木でも、水を嫌がります。これを浮木といいます。または浮木ではないですが、その傾向をもつ甲木の命式はたくさんあります。その場合、生じるからといって一概に水(印授、偏印)がよいとはいえないです。
・秋の甲木は、木の成長が終わりに向かうので成長しません。庚などに伐採されて材木として扱われる木です。そこに水がきても旺じません。ですが生じられる作用自体が悪いわけではありません。命をつなぐからです。
・冬月の甲木は、木の成長が完全に停止しています。材木になっちゃってますから、燃やされた方がいいです。水がきても旺じません。薪としての役割を持っています。
・甲木が乾燥した土と、火ばかりに囲まれた命式。甲木の根がやられてしまい、成長できません。春や夏生まれの甲で、火と乾燥した土ばかりに合えば、成長するべき木が燃えつきてしまいます。この場合水が必要です。
・そして、日主の甲木に根っ子がなくて、壬が天干にあって根があれば浮木になります。例え、春生まれの甲木であっても水の印星を嫌がります。
実はこのように甲木の扱いは難しいのです。日干には、本人の情報が載っていますが、命式の情報をみなくては甲木一つとってそれだけでは計れないのです。
■:甲木と出回っている干関係の相性は本当か?
干関係について触れた書籍はたくさんあります。甲と甲はいい関係ですとか、甲と庚は甲が庚に剋されるのでよくない関係ですとか。
う~ん。これ、半分正解で半分間違ってたりします。確かに干同士の相性はありますよ。ですが、それは人間同士の相性じゃなくってあくまで゛干同士゛の相性ですから。それは命式を判断する一つの目安にとどめるべきです。
例えば、甲と癸は良い干関係ですが、先ほど申したように冬生まれの甲木で地支が水ばかりですと、干関係はいいですが、命式のバランスが崩れてよくないなんて事もありまえます。
ですから、身も蓋もないですが、甲木と他の干の関係を探る時は、命式全体から判断するほかありません。
今回いえることは甲木の特性は、生まれ月や命式の配合によって、生きた木か、活用される木かに別れるということです。
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■:終わりに
いざ鑑定を行う場合でも甲木の性質を、状況的に見分けていかなくてはなりません。甲木の判断は難しいです。