皆さまは10年単位で巡る運気を大運、1年単位で巡る運気を流年、または歳運というのはご存知だろう。だが、人間の人生に一番影響を与えるのは「接木運」という30年単位の運気なのだ。あまり聞き慣れないかもしれない接木運について書いてみたい。
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■:接木運とは?
接木運とは、30年単位で切り替わる運気のことである。私はあと5、6年で切り替わり時期に突入した。いやはや偏官の時期が続くと、身体も心もしんどいなあ。正官の10年が終わり、偏官の時期に突入してからずっと元気がでない。身を剋すというのはガチかもしれない。
10年という歳月でさえ、運気が切り替われば仕事や家庭、金銭面、生活面での変化が大きいが30年の運気が切り替わるというのは、生き方そのものが変化を迎える可能性を秘めている。
接木運の30年は当然ながら、10年の大運が3つ並ぶ。
例えば①己亥、庚子、辛丑という30年がひと括り(己亥なら10年とみる)
②壬寅、癸卯、甲辰という30年がひと括り
③乙巳、丙午、丁未という30年がひと括り
④戊申、己酉、庚戌という30年がひと括りというセットになる。
30年という歳月は人間が生き方を変えねばならない事態にどうしても関係してくる。何せ、三十歳と、六十歳の生き方では、働き方だったり、生活環境であったり違いが生まれるはずだからだ。まず、鑑定のときは、10年単位の大運をずらっと並べて、接木運をみていく。例えばこの30年は、仕事に邁進しているような時期だろうなと大まかに目星をつける。
さて、さて…。
お気付きだろうか、①の地支をみれば亥、子、丑である。つまり己亥、庚子、辛丑の接木運を合わせて冬の運気という。正確には北方水局(ほっぽうすいきょく)という。命式が冬や水を好む場合は良い30年だ。
②の地支をみれば寅、卯、辰である。壬寅、癸卯、甲辰の接木運を合わせて東方木局(とうほうききょく)という。命式が春や木を好む場合は良い30年だ。
③の地支をみれば巳、午、未である。乙巳、丙午、丁未の接木運を合わせて南方火局(なんぽうかきょく)という。命式が夏や火を好む場合は良い30年だ。
④の地支をみれば申、酉、戌である。戊申、己酉、庚戌の接木運を合わせて西方金局(せいほうきんきょく)という。命式が秋や金を好む場合は良い30年だ。
■:生れた大運と、接木運
まず、あなたの生まれた大運の季節を把握する。例えば己亥という冬生まれ(亥をみる)の人が順行運の場合は、己亥→庚子→辛丑→壬寅…と冬の接木運から春の接木運を得て、夏の接木運をとおり、秋の接木運にたどり着く。秋の接木運から冬の接木運に帰ってきて一周することになる。逆行運の人であれば、逆周りをすることになる。冬に生まれた人は冬→秋→夏→春→冬と巡る。
年柱が陽の男性は順行運をたどる。
年柱が陰の男性は逆行運をたどる。
年柱が陽の女性は逆行運をたどる。
年柱が陰の女性は順行運をたどる。
もし、冬に生れた人で、火が良い五行であれば、夏の接木運で大きく発展する。順行運であれば、冬→春→夏という順番をたどる。大器晩成の人というのは、人生の遅くに、自分の運を上げる接木運を迎えることがある。
逆に人生の初期に良い接木運に恵まれれば、若い内に社会的な発展を迎えることができる。もし、今苦しい接木運のなかにいるならば、無理に発展、発展と意識するよりも、その中で自分にできることを継続するだけでも素晴らしいことなんだ。
自分はどの接木運で活躍するのか!目安を立てることができちゃうのも、ある意味占いのチートさである。だが、運が開けない時期だからと、怠惰で過ごしていれば発展運で、美しい花が開花しないので努力や準備などは重ね続ける必要がある。
私の命式は金を嫌うのだが、今丁度金の接木運のさいごの10年にいる。雨月物語で、幽霊から身を隠して朝が来るのを待ち続ける侍のような心境だ。もし、現状運が悪くとも、接木運しかり、大運や流年の援護を待つことも大切かもしれない。鳴くまでまとうホトトギスである。
▼あなたの命式を読み解きます▼
■:接木運と実際に起きたこと
まずは10年単位(大運)の干支の巡りをみつけよう。ネットのサイトや書籍に添付されている表、または万年暦などを使って調べてみよう。あなたの生まれた大運をもとに、接木運の何処にいて、どの季節に向かうのかをみつけてほしい。
私の接木運は、人生の初期は水の運、つまり北方水局から始まったが、対人面や心身の面でストレスがかかりやすい時期だった。命式が、水と金を嫌うという理由である。暖かい季節がやってくるまで耐えることになる。まず、仕事が長続きをせず転職の日々だった。
私の場合逆行運なので、次は金の運、西方金局の運に入るが、まだまだ寒い寒いと震えている。だが仕事面で飛躍した周期となった。水の運より進展したのだ。この時期に一度経営をしている。
私の知人では、秋の接木運から夏の接木運に変わった瞬間に、長年無職だったが、仕事をみつけて発展に向かおうとした事例をみた。人間は時期の力によって積極的になることがある。
■:終わりに
人生、家康モードがよいとき、秀吉モードがよいときと動き方の工夫が必要だ。発展が難しい時期はコツコツコツコツと鳴かぬなら、鳴くまでまつ。発展運に入れば鳴かせてみせようぞ。