てくてくちとせ

四柱椎命

十干十二支の意味は?あまり知られていない内容含めて詳しく解説!

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十二支といえば、日本人の誰もが馴染み深いものではないだろうか。今年一年のえとは寅だねとか、戌だねとかって一年ごとに特定の動物をあてはめているから。だけど、十干といわれても「何それ?」とピンとこない人は多いはず。だが十干と十二支には歴史的なつながりが存在する。十干を知ることは普段我々に馴染みのある十二支の以外な本質を知ることにも繋がるのだ。

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■:十干と十二支

 

まず十干、十二支とは古代の人々が発見した、゛万物の法則性゛のことである。狩猟によって生活していた時代の古代人にとっての生活は、現代のような時間に縛られたものではないと同時に、1日や1年といった暮らしを営むための周期といえる指標がなかった。夜は野性動物が闊歩する恐ろしいものであったし、太陽が昇ることは視界がひらける素晴らしいことであった。

 

そんな人間の生活をよそに、規則正しく東から太陽が昇ることを発見した古代の人々のなかに、昼と夜という観念が生れた。つまり1日を「明るいとき」と「暗いとき」にわけたのである。両手の指を使って、昇る太陽を、第1の太陽、第2の太陽と数えていき、ちょうど指の本数分の10の太陽、十干が生まれたのだ。

 

我々が「えと」と呼ぶ十二支はその後に生まれた。十干が狩猟時代に誕生して、十二支は農耕が開始されたときに誕生した。豊かな水利を利用して暮らすことになると、暴風や水の氾濫を予期せねばならない。土地に住まう代表者のつとめは、それら自然の脅威を察知して、知らせる必要があった。そのため、天体の観測がさらに進み、十干のみでは知りえなかった時間、東西南北の方位、そして四季の変化をあらわすものとして十二支が生まれた。

 

 

■:十干について~「えと」は実は十二支をさすのではなく十干のこと!~

 

十干は次の10種類である。

 

 
甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸

 

我々は現代1日を◯曜日といったいい方をする。古代中国では゛曜゛のかわりに干を使っていた。さきに書いたように、10の指を使ったから、当然干は10で、一週間ではなく10日間で一旬した。この10日間のことを「旬(じゅん)」と呼んだ。現在の日本でも、そのことから月のはじめの10日間を上旬と呼び、なかの10日を中旬、おわりな10日間を下旬と呼ばれている。

 

10本の指から誕生したこの十干は、未来の予測、計画に使用されるようになる。生活するうえで必要な、自然現象を記録するうえで年、月、日が必要となり、当然暦が不可欠である。この十干は数学の十進法が生まれる契機にもなった。

 

そんな十干は、万物を生じる、木、火、土、金、水である、五行と結び付き、それを陰陽で10区分して表される。

 

【木】

甲(コウ)………きのえ・木の兄/陽

乙(オツ)………きのと・木の弟/陰

【火】

丙(ヘイ)………ひのえ・火の兄/陽

丁(テイ)………ひのと・火の弟/陰

【土】

戊(ボ)………つちのえ・土の兄/陽

己(キ)………つちのと・土の弟/陰

【金】

庚(コウ)………かのえ・金の兄/陽

辛(シン)………かのと・金の弟/陰

【水】

壬(ジン)………みずのえ・水の兄/陽

癸(キ)………みずのと・水の弟/陰

 

それぞれのカッコ内の読み方は中国語読みである。で、…の後ろの、゛きのえ゛とか゛きのと゛と書いてあるのが意味から名づけられた日本語の読み方である。きのえの゛え゛は兄という意味で、きのとの゛と゛は弟の意味である。つまり五行で組になっているそれぞれは兄弟で、末尾の゛え゛と゛と゛を合わせて本来は「えと」という。

   

 

■:十干に含まれる意味

 

十干は暦としての役割以外にも、人の性格を含めて、多くの本質を見分けることに使用される。

 

 

木の事象/仁(思いやり、慈悲心)

 

・甲=甲木参天(こうぼくさんてん)…まっすぐ上を目指す樹木、ひいては向上心や成長を表す。

 

・乙=乙木雖柔(おつぼくすいじゅう)…柔軟な態度で適合する草木、ひいては柔軟性や、粘り強さを表す。

 

 

火の事象/礼(礼儀、礼節)

 

・丙=丙火猛烈(へいかもうれつ)…明るく分け隔てなく周囲を照らす、ひいては頼もしさや決断力を表す。

 

・丁=丁火柔中(ていかじゅうちゅう)…内面に宿る静かな熱とエネルギー、ひいては内面の情熱を表す。

 

 

土の事象/信(自信、信念)

 

・戊=戊土固重(ぼどこじゅう)…重く固い大地、ひいては信念、融通のきかなさを表す。

 

・己=己土卑質(きどひしつ)…湿度、潤いがある大地、ひいては吸収力、習得を表す。

 

 

金の事象/義(忠義、義理)

 

・庚=庚金帯さつ(こうきんたいさつ)…刀や硬い金属、ひいては攻撃的、行動力を表す。

 

・辛=辛金軟弱(しんきんなんじゃく)…柔らかできらびやかな金属、ひいては見栄、華やかさを表す。

 

 

水の事象/智(知恵、知的欲求)

 

・壬=壬水通河(じんすいつうが)…川から海に通じる水、ひいては好奇心旺盛、ダイナミックを表す。

 

・癸=癸水至弱(きすいしじゃく)…流れない水、弱い水、ひいては想像力、形のないものを表す。

 

 

■:十二支について

 

古代中国人は地球に近い天空をさして「近天空」そして惑星がある遠い天空をさして「遠天空」と二分した。二分したものにそれぞれ陰陽を割り当てて、すべての天空を十二の基点で表したものが、

 

子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)

 

の十二の符号である。これら十二支には方位、季節といった意味以外に、植物の成長、発展を表すと同時に、人間の性格傾向の意味も含んでいる。

 

・子=種子、発芽まえの状態/淡白、率直、小心、順応性あり、几帳面、洞察力が高い。計画性に欠ける。

 

・丑=丑に糸偏で紐。種から紐のようなものが伸びて成長する様子/粘着、努力、活力、正直、人なつこく、人情家。

 

・寅=発芽した状態/純情、堅実、勇気がある。結果の見通しがよい。強情、独立独歩。スリルを好む。

 

・卯=発芽後、芽が割れて双葉になった状態/愛嬌、秩序、神経質、逃避的、思慮深い。社交性と、非社交性など相反する面がある。

 

・辰=双葉と双葉のあいだから本葉がでる状態/繊細、多感、直感力が鋭い。激情家、敵をつくりやすい。生命力がつよい。

 

・巳=本葉が大きくなり繁った状態/研究熱心、意思がつよい。審美眼が備わっている。辛抱強い。おもいこむと執着する。

 

・午=植物が成長極まった状態/率直、行動的、実際的、細事を嫌う。感情表現豊か。決心強固、負けず嫌い。

 

・未=植物の衰退が始まった状態/上品、優雅、丁寧、正直、慈悲心同情心ともにつよい。飾る。きれい好き。

 

・申=果実/秀才、利口、軽率、優しく親切。血気盛ん。飽きやすい。多様性があり、性格も変化する。

 

・酉=果肉が熟した状態/おしゃれ、几帳面、仕事熱心、わがまま、理解力がある。行動計画的。色彩感覚がよい。

 

・戌=植物が滅ぶ状態/責任感、負けず嫌い。用心深い。優柔不断、強引、勇気と智略がある。

 

・亥=次の種子になる状態/器用、義侠心がつよい。挫折によわい。義憤激しい。猪突猛進。凝り性だが覚めやすい。

 

 

■:十二支の五行、陰陽、方位、季節

 

十二支にはそれぞれ該当する方位と季節がある。また、十干と同様に陰陽と五行も存在する。十二支にそれぞれ、季節、方位、陰陽、五行を記す。(土用は季節の変わり目)

 

午………夏(6月22日頃)/南/陽/火

未………土用(7月21日~8月7日)/南南西/陰/土

申………秋/西南西/陽/金

酉………秋(9月22日頃)/西/陰/金

戌………土用(10月21日~11月7日)/西北西/陽/土

亥………冬/北北西/陰/水

子………冬(12月22日頃)/北/陽/水

丑………土用(1月17日~2月3日)/北北東/陰/土

寅………春/東北東/陽/木

卯………春(3月22日頃)/東/陰/木

辰………土用(4月18日~5月5日)/東南東/陽/土

巳………夏/南南東/陰/火