羊刃にご用心。私も羊刃持ちであるが、羊刃は命式の中で、何かしら抑えられていることが望ましい。羊刃は例えるなら包丁だ。包丁は調理をすることの用途に使えば、食材を切る便利な調理器具だ。しかし、刃物だから凶器になれば大変だ。包丁の例えのように羊刃が正しい形で使われると、ご本人様の優秀な能力になる。羊刃そのものの性質は、鋭いものだからそれを日主がどう扱うかによって人生が全く違ってくる。
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■羊刃とは?
羊刃とは十干が極盛の地にある組み合わせである。例えば、丙にとって午は帝旺となり、日主丙にとって一番つよい足場を得たことで、丙が午と組めば丙がめちゃくちゃ強くなる。羊刃で何がいいたいかといえば、「力が過剰」だといいたい。
力が過剰で、それを制御できれば強力な力を味方として人生は繁栄する。一方で過剰な力を制御できなければ、人生で負の作用があり、他者との喧嘩、女命では夫婦関係での不利に繋がることがある。
羊刃はまたの名を陽刃という。剛強にして獰猛なものと見なされる。強情でせっかちな性質を持つ。もちろん、これは命式配合抜きにして、羊刃の性質だけを述べたものだ。以下羊刃となる組み合わせだ。
甲→卯。乙→辰。丙→午。丁→未。戊→午。己→未。庚→酉。辛→戌。壬→子。癸→丑。
早い話が陽干の日主にとっては十二運が帝旺となる配置、陰干の日主にとっては十二運が冠帯となる配置のことだ。十二運は建禄を中心に作られており、陰陽逆順が採用され、羊刃が作られている。陽干にとって建禄の次の十二運、つまり帝旺が羊刃になり、陰干は逆に巡るとされるため、建禄の次の十二運、つまり冠帯が羊刃になるわけだ。
・甲の禄(建禄)は寅にいたり、卯にて羊刃と為す。
・乙の禄(建禄)は卯にいたり、辰にて羊刃と為す。
・丙、戊の禄(建禄)は巳にいたり、午にて羊刃と為す。
・丁、己の禄(建禄)は午にいたり、未にて羊刃と為す。
・庚の禄(建禄)は申にいたり、酉にて羊刃と為す。
・辛の禄(建禄)は酉にいたり、戌にて羊刃と為す。
・壬の禄(建禄)は亥にいたり、子にて羊刃と為す。
・癸の禄(建禄)は子にいたり、丑にて羊刃と為す。
という理屈で作られたわけだ。
私自身は、陰干にとっての羊刃を採用していない。何故か?羊刃の真骨頂とは、力の過剰さということだ。そのため陽干はただでさえ力がつよく、陽干がさらに羊刃を持てば力が過剰に働くのは自然の理となる。しかし、陰干にとっての冠帯は、力の働き方は過剰ではない。これは鑑定をしているとよく分かる。
■羊刃を持つ命式
冒頭で羊刃を包丁にたとえたが、羊刃が命式で何かの抑えがないと、不利を招く。日主が過剰な力を抑えることができなければ、羊刃が持つ、強靭さ、攻撃性、競争意欲などが他者に見える形で現れて、ご本人様にとって不利となる。攻撃的に映ることもあるだろう。
これは俗説でいわれる、羊刃持ちの場合は身弱ならよくて、身強なら悪いといった考え方は一理ある。しかし命式の羊刃の吉凶は一概に身の強さ云々だけでは測れない。この部分は、命式の配置如何としかいえない。実際には、命式に羊刃が存在していても、羊刃自体の強さはどうか?日主と比べての羊刃の強さはどうか?羊刃の抑えは効いているか?そういった部分を検証しなければならない。
因みに、羊刃が存在していても特に不利に働いていない命式はざらであるからだ。例えば、羊刃が弱くて、強い食神に洩らされると、羊刃が持つ強靭な気質が弱る。そうした命式の人物は、あまり心配ない。また、もし、羊刃の抑えがきけば、過剰な力を自分の味方にできるため、社会で立場を得て、立身出世に繋がりやすい。
また、日主がある程度強ければ羊刃を競争力に変換できる。でもいい子は、人を傷つけちゃだめだぞ。羊刃の生かし方としては、積極果敢さを持って前に進むのがいい。勿論争いを推奨するのではなく、物事への取り組み方としてね。
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■終わりに
上位表示を狙う記事には言葉の遊びを挟めない。言葉が固かったよね〜(涙)因みに羊刃を持つ女命で、ご夫婦仲がよい人はいっぱいいるよ!