藤羅繋甲(とうらけいこう)四柱推命には漢字からは何を想像したらよいのか、わからんものが多い。まるで、亀の甲羅みたいだ。因みに藤羅繋甲という字だが、スマホに慣れてしまった昨今、絶対手書きは無理である。四柱推命には、色んな四字熟語が存在していて、藤羅繋甲もその一つ。重要な干関係の一つだから覚えよう。
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■藤羅繋甲(とうらけいこう)
藤羅繋甲とは、シンプルに乙と甲の関係を指す。藤という字があるように、乙が藤の花に例えられ、甲を大木に例えているのだ。つまり、十干同士の関係では、乙という草花にとっては大木甲はツルを巻き付けて成長していける、支えになる相手なのだ。その何だか平安時代の貴族の情緒を感じさせる乙と甲の図が藤羅繋甲なのだ。
さて、乙にとっては甲はツルを巻き付けることができて、嬉しい相手だが、甲は大木で上に伸びたい。そのことから、絡みつかれたら伸びる邪魔になって困るのだ。愛が重いぜ。そのため、乙にとっては甲は相性の良い相手だが、甲にとって乙との相性はよろしくない。こういうの、普通に人間関係にあるよね。
例えば日主が乙で、命式の柱のどこかに甲が存在すれば、甲は劫財でライバルや仲間になるのだが、乙にとって頼りになる存在だから、仲間という意味合いが強くなる。命式をトータルでみた際、時と場合によっては、乙にとって必ず甲がよいものとは言えないが、基本的に日主が乙であれば、甲は、何かしらプラスの作用をもたらすことが多いと言えるだろう。
四柱推命を勉強される人は、はじめ特殊星とか通変星に興味を持ちやすい。しかし、干関係とかちょっと地味な部分が命式を読む基礎になるから、覚えてもらいたい。
では実際命式に藤羅繋甲を当てはめて見てみよう。
以下有名人の命式。
年月日時
丙乙甲甲
午未申子
月柱の乙と日柱の甲が藤羅繋甲になっている。月柱の乙は劫財で、他人のことだ。つまり月柱の他人にとって日主甲は支えになる存在だけど、日主甲にとっては、煩わしい存在でもある。日主甲にとっては、時柱の甲のほうが有り難い存在なのだ。時柱は、後輩とか部下の柱だが、そうした人々との関係のほうを日主は好むだろう。
この命式では年柱に丙がある。丙は太陽の例えで、月柱の乙、日柱の甲を育てている。乙は劫財でライバルだから、若い時代はライバルのほうが運勢がよいことになる。ライバル乙にとって日主甲は支えになるから、良い存在なのだ。こうやって命式を読んでいくと、基本がいかに重要か分かる。
実際の日干同士の対人関係で、甲さん、乙さんの友人関係の仲はどうかと考えた時、実際はいうほど悪くないのでは?と感じることが多々ある。私自身甲で、周囲に乙が多いが、仲良くやれていると思う。もちろん本来は八字全部で鑑定する必要があるのだが、同じ木の五行同士は、情緒性という部分を理解しやすい。
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■終わりに
藤羅繋甲を含めて、十干同士の関係を知っていくことは命理向上に繋がる。