さだまさしさんの歌で「関白宣言」というのがある。歌詞はこうだ。お前を嫁にもらう前にいっておきたい事がある。俺より先に寝てはいけない。俺より後に起きてはならない。めしは上手く作れ………。こんな具合だ。まじかよ。(因みに歌詞の最後に真意が読み取れます。)素朴な疑問だが亭主関白で、本当にいざというとき頼りになってモラハラっぽくない人っているんだろうか。四柱推命からみた亭主関白について書いてみたい。
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■命式と亭主関白
そもそも亭主関白とは天皇につぐ国家の最高権力者の役職だ。つまり、亭主が関白のように振る舞うタイプといえる。私が生まれた時には祖父は他界していたが、祖父はまさに亭主関白のタイプで、同時に祖母はかかあ天下気質というミラクルな組み合わせだったため、喧嘩が絶えなかったそうな。そもそも、自立した人間であれば誰かによいしょしてもらったり、強く出る必要がないと思うのだが。つまり、根本的に寂しがり屋だったり、自信のなさが亭主関白に繋がっているのではないかと仮説を立てている。
さて、命式から見た亭主関白に繋がる組み合わせを説明しよう。男性の命式であれば、女性の星である財星や食傷を剋す形をとり、比劫星(比肩、劫財)がつよい命式だ。
以下、官僚の命式だが典型的な亭主関白の命式
年月日時
庚庚丙◯
寅辰戌◯
女性の星である偏財庚を剋し、日支は月支と相冲しており、他者管理タイプ。こうなると、ガチで俺より先に寝てはいけないとかいいそうだ。剋せば、その力量によって相手をコントロールしたい意思と繋がる。一概にそれが悪いとはいわないけれど、そういう意思傾向を持った人物ということはおさえておくといい。また、男性の命式で比劫星が強ければ、自我がつよくなり調和的な意思が弱くなる。天干の比劫よりめ、地支の比劫がつよければそうした傾向がでやすい。
逆に男性の命式のなかで女性の星財星が悠々としていれば、亭主関白とは真反対の人物像となる。
亭主関白となると、何かしら相手側の負担になるエネルギー配合の命式になるだろう。気をつけねば、ならないのは、亭主関白の度を越した命式配合になると、干渉の度合いが強くなる。少なくとも、私の身近には本気で頼りになるというタイプの亭主関白さんはいなかった。最終的に都合が悪いことは、奥さんがケツをふくといった事が多かった。
以下とある亭主関白とされる有名人の命式
年月日時
壬戊丙◯
午申申◯
確かに天干の並びだけを見ると、自分都合なとこあるよな、となるが地支を見れば亭主関白って感じではない。奥様いわく「亭主わんぱく」らしい。命式構造が無理に人を管理するタイプではないため、外では亭主関白っぽく見せるけれど、家庭では妻のほうがつよく、甘えん坊なタイプ。これならまだ可愛いと思うが。つまり、観衆が見ている外では格好つけさせてくれや。でも家では妻に頭が上がらない、なんちゃって亭主関白。
以前の職場の女性のご亭主は典型的な亭主関白で、あれこれ身の回りの世話をしろという人だったらしい。しかし、話を聞いていた別の女性が「子供なんだよ」といってて、角度を変えると解釈は多岐である。妻が他界すると、夫も遠くない内にお亡くなりになってしまう例がある。知り合いの方でも、奥様が亡くなられて一年後にお亡くなりになった方がいらした。普段は、亭主関白な態度だが、奥様大好きで芯が甘えん坊、こういった亭主関白の方も一定数いらっしゃる。寂しかっただろうな。
因みにかかあ天下となる命式配合は、男性の命式とは逆に、女性側が官星(男性の星)を優位に扱えることが条件となる。
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■終りに
亭主元気で家にいる、それが私。