「銀のスプーンを持って生まれてきた」と形容される食神は、一生衣食住に困らないとされる星だ。例え、慎ましくとも食いっぱぐれがないという羨ましすぎる星だ。 元名に一つ、あともう一つくらいまでが理想的といえる。銀のスプーンも両手塞がりまでということだ。
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目次
四柱推命「食神」
食神は古来中国発祥の四柱推命のなかの通変星の一つで傷官とならび食型にあたる。四柱推命は、陰陽思想、五行説、干支がベースとなり、生まれた年、月、日、時間の四本の柱でひとの運勢を占う学問である。
食神の特徴
食神を持つ人はおおらかで、とっつきやすいのが特徴だ。「庶民の星」といわれるように、出世をしてもどこか、感覚的に庶民派なのである。それだけで好感度高杉さんだ。食神は、庶民、子供、人気、快楽、財産、マイペースの星。女性は子孫繁栄を意味する。
人生の達人は゛人生を楽しめ゛というけれど、最初からさいごまで゛楽しいことをする゛を地でいくのが食神だ。命式に食神が入っている人はほんとうに楽しんで生きているように感じる。そんなわけで衣食住に関わる職業に就くのは、すごく理にかなっている。
ちなみに親の財産で生活ができるというような人物も、類にもれず食神のなかでも命式のバランスがよいパターンだ。
食神の性格
食神の人は基本的にマイペースである。おおらかでこだわりが少ない。おもったことをすぐ口にする子供のような部分があるああ!私のまわりにもそんな人いるわ~、と納得していただけることだろう。「だけど憎めないんだよね~」とつづく感じ。
きっと誰もが内心おもっていることの一理をどんどん口にだしていくからだろう。生真面目な人より、フットワークの軽い人物のほうが、親しみがわくというやつである。そういった意味で社交的な性格の人が多く、すぐに気のおける仲間ができるタイプだし、恋愛にも積極的だ。
遊ぶこと、食べること、楽しいことが大好きで、いまから楽しいことをするぞ!と決めた食神の内面は非常にわかりやすい。
ただなにかを成し遂げようとすれば、意志がつよいほうではなく、「これくらいでいいや」となるほうであり、また浪費癖がそれに輪をかけると凶意がつよくなる。まあ、どの星にも吉凶あるのだ。
食神の適職
美的感覚に優れているため、おもいつきの創作をしてもすぐに、様になった仕上がりにすることができる。天才かよ!とつっこみたくなるほど、創作的才能に恵まれている。基本的には衣食住に携わる仕事に向いている。
そんなわけで料理をつくっても、その盛り付け、味つけの妙、美容師としてのセンス、服の選び方、それぞれにセンスをみせる。そのため、調理師を筆頭に、美容師、デザイナー、また、持ち前の社交性をいかして不動産関係の仕事をするのもよい。ひとびとの暮らしをカバーする仕事に向く。
また、食神のキーワードに゛家庭゛がある。職場選びのさいは、業績主義の会社よりも、スムーズな人間関係が得られる会社を選ぶとよい。
食神の仕事運
食神はなにかをとことん追求してやろうという執念を燃やすタイプではない。なぜか?そう!楽しいことが一番優先だからだ。
それが吉でも凶でもある部分だけど、そもそも、食神は会社務めに向いており、能力そのものだけでなく、性格的な部分が気にいられて、上司からの引き立てがあるだろう。
わかりやすい性格と、気軽な雰囲気に周囲がこころ許し、どんどん打ち解けていく。いわゆる「可愛がられるタイプ」の代表選手である。
食神の金運
食神は一攫千金というタイプではないが、生活に不自由がない程度には金銭が入ってくる。
むしろ、会社員などでおなじ条件で入社した者どうしであれば、マイホームを購入したりと一歩抜きん出るだろう。宝くじや投資など、おおきな金額が一気に入ってくる運勢ではないけれど、正財が命式にある場合は、おおきなお金が動く。
基本的にはふつうに生きているだけで、食いっぱぐれがないがない特徴を生かすことがよいだろう。
食神の恋愛傾向
楽しむなら徹底的に!そんな事情は恋愛傾向にも現れる。男性はさまざまな恋愛を楽しむが、女性は穏やかで、少しづつ相手との距離を縮めていくタイプだ。
食神の特徴
食神は傷官と兄弟星にあたる、食型に分類される星である。食神は元名に一つあるのがもっともよい。食神は己を強める星ではない。
食神となる十干の組み合わせは甲‐丙/乙‐丁/丙‐戊/丁‐己/戊‐庚/己‐辛/庚‐壬/辛‐癸/壬‐甲/癸‐乙である。
・食神は基本゛吉星゛である。
・食神は、劫財、比肩、と組あわさると吉意がつよい。
・食神は絶との相性が悪い。絶が巡る時期には本来の星のちからをだしきれない。
・食神は自己を強める星ではないので、身旺であることが望ましい。
・月柱にある食神は吉意が強い
・食神が多すぎると食神過多となり、食神本来の気軽でこだわりの少ない部分が消え、こだわりの強い性格になる。
・食神と偏印の組み合わせは凶意がつよい。おなじ才能の星でありながら、偏印が食神をたおす「倒食」という関係になる。
・食神は偏財、正財との組み合わせは吉意がつよい。
・命式に食神と偏官があれば、食神が偏官を生かして吉となる。
・月柱に天乙貴人があれば吉である。
・命式にもよるが基本的に冒険を好まず平和主義。
・長生、建禄、帝旺があれば、財運に恵まれる。
食神と通変星の関係
食神/傷官
おもわぬ急展開がおきる組み合わせだ。一寸先は闇といおうか、人間関係、仕事面で少しのボタンの掛け違いで、暗雲がたちこめる。また健康面で凶意あり。ひごろから十分に注意が必要だ。ひごろから、そうした運勢特徴を理解し、周囲に対する言動をこころがけるとよい。
食神/偏財
食神と偏財の相性は、まさにコーヒーとミルクである。こちらも一寸先急展開であるのだが、自己の成長や成功に関する事柄に関してである。1手打てば成功し、よい意味で吉意にふりまわされっぱの浦山である。
食神/食神
この組み合わせは、自身に対してというよりも、親に対する吉意がつよい。衣食住に困らず、ふつう以上の金運が期待できる、安定感のある組み合わせだ。
食神/比肩
とんとん拍子の運勢である。うまく人生が軌道にのり、結婚や出世に困らない。また、転職したり、起業するうえでも吉意がつよい組み合わせだ。
食神/劫財
食神は基本的に日干をつよめてくれる星があったほうがよい。劫財様はまさに、食神の頼れる味方。なにかの代償のかわりにおおきな富を得る運勢があるドラマチックな組み合わせで、経済的には非常に幸運といえるだろう。
食神/正財
食神は財型と相性がよい。どれくらい相性がよいかといえば、おもってもない良縁が訪れ、それを皮切りに人間関係、仕事関係が広がりをみせる。この組み合わせはある時期に人生が急展開をむかえ、金銭的にも恵まれ、家庭的にも円満で、経済的に納得できるひびが送れる運勢だ。
食神/偏官
石の上にも三年。忍耐力を養う必要のある組み合わせで、決して運勢がよいとはいえない。そのかわり、自身の運勢傾向をよく観察することで事前に凶意を退けることも可能である。
食神/正官
非常に強運で、人生二段飛ばしで発展していける運勢といえる。自身の起こした行動が前向きな結果をうみ、夢を追うこと、叶えることが成熟する組み合わせだ。
食神/偏印
まじか!といわんようないわれなき、凶意のある組み合わせで、自己の責任でないことでも、苦いおもいをすることもある。おなじ才知の星でありながら偏印は食神の持ち味を消してしまうからだ。人間関係が薄くなる暗示があるため、断絶をおこしやすい。じぶんを過信せず、謙虚な視野をこころがけるとよい。
食神/印授
リーダーシップがとれる組み合わせで、自己の能力を発揮して、仕事や家庭の運勢をあげることができる。健康運もよく「じふん、やります!」と手掛けたことが進展していく。
食神と相性の良い十二運は?
やってまいった建禄、帝旺でござる。最強の二名だが、やはり、自己を強める星ではない食神にとって相性がよいとなれば納得だろう。特に食神が帝旺をもつと、比較的に、経済的に恵まれた生活がおくれて、家庭的にも幸せ、また出世もはやいなど吉運である。聡明であっさりした性質をもつ。
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おわりに
食神の銀のスプーンをわけてほしい、何度もそうおもったものだ。周囲の体験談からも衣食住に困らないという特徴はみごとに共通しており、のんびり屋で、人生を楽しんでいるのが伝わってくる。野心や、競争ではなく、人生を謳歌するつもりでいるくらいの心境でいることが、食神の個性を往かせるのだ。