身内の不幸を意味するといわれる神さつ、喪門(そうもん)弔客(ちょうかく)の二つの謎について、今回はひもといてみたい。どちらも良くない意味で考えられているのだが果たして二つの持つ意味合いは本当なのか。凶の謎にせまり、お役立てできる内容をお届けしたいと思う。真相はいかに!
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▼ あなたの命式読み解きます ▼
■:喪門、弔客
さて、これまで何度か合理的に神さつの謎について触れてきた。この二つはどうだろうか。神さつの意味だけを調べると、とても恐いことが書かれていたりするが、理性的に考察することが必要だ。意味を卯のみにしてはいけない。あくまで、十干、地支から意味を見いだすのだ。何故なら神さつは十干や地支の関係を文字にしたものだからだ。
喪門、弔客については身内の不幸、両親の○別とか、いわれるのだが、確かに弔客については漢字の如しで、何だか不吉である。怖くなってくる。実際はどうなんだい、という感じだ。
■:喪門の謎に迫る
喪門の場合
子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥
寅卯辰巳午未申酉戌亥子丑
さて、お気づきになっただろうか、子丑寅を3つのセットにし、地支をみれば春の方局が成されている。つぎも上下3セットも、そのつぎも、3つの地支と季節事の方局がセットになっているのだ。
謎を解くためにちょっと難しい説明をするしかない。まず、上の図を上下で分けて特徴を追ってゆこう。子は三合局を形成すると、冬の帝旺の地支である。それが初春の季節に該当する寅と一対になっている。
卯と巳も一対だが、卯は春の帝旺の地支で、初夏の季節に該当する巳と一対だ。
上は十二支の最初(子)から始まり、春、夏、秋と進み、冬に戻る。下は春が勢いつく寅から始まり、夏、秋、冬と進み、春に戻る。これらが喪門の特徴である。神さつは、ある一定の法則、または複合的な法則でできているが、この喪門の特徴を拾っても、どう考えても命式の主にとって、不利になる組み合わせではない。
例えば、子寅の喪門において、午が入れば、子がダメージを負う可能性がある。こじつければ、そんなことが考えられるが、身内に不幸ということを考察すると無理がありすぎる。喪門に関しては、意味の信憑性はないと判断する他ない。(悪い影響がないなら、よいことです)
■:弔客の謎に迫る
弔客の場合
子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥
戌亥子丑寅卯辰巳午未申酉
寅と子に関しては喪門と被ってるし…。
でも、弔客に関しては確かに、良くない面は考えられる。例えば子戌の組み合わせに丑が入れば、戌とは刑の関係になり、子と丑が支合する。(刑の中身をこの場で短く説明できないので、許して欲しい。)
丑亥の組み合わせに寅がくれば、丑寅の暗合になり、亥と寅が支合する。寅子の組み合わせに卯が入れば流派によっては寅卯の半合、子卯の相破となる。このように、みていくと相破、支合などが重なると、エネルギーの流れがスムーズにいきにくいと考えることができる。
だけど、こうした組み合わせは往々にしてあるもので、良くない意味として捉えるには、やはり無理がある。大運や流年と一緒に考えなくちゃ、良いも悪いもいえないのだ。そんなわけで信憑性が低いといわざる得ない。今回は読んでいて面白い内容ではなかったかもしれないが、これが検証結果である。喪門、弔客を恐がる必要はないのでご安心を。
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■:終わりに
神さつは、納得いくものと納得のいかないものがある。ルールに沿ったものなら納得をするが、喪門と弔客はその限りではない。神さつを気にし、悩まれる人もいると思うが、この二つに関しては心配いらない。