井欄叉格(せいらんさかく)を知ってますか?と鑑定中に訪れた方がいらした。私はその当日知らなかった。格局をあまり重視せずに命式の全体構成から占うスタイルだったので、知らない旨を伝えた記憶がある。さて、格局がすべてではないが、今回は井欄叉格について書いてみたい。
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■:井欄叉格
日主が庚辰、庚申、庚子のどれかにあり、天干に庚がみっつ並ぶ。そのうえで地支には申子辰が三合局を結ぶ命式のことだ。「いかにも強そうだ!」命式にしてみるか。
時日月年
庚庚庚壬
申辰子子
この格を井欄叉格というわけだが、このように庚が多く並ぶ命式は、戦格(せんかく)といって武力を意味する。このような命式では、身体を用途とすることや、運動系に走りやすかったりする。井欄叉格が珍しい格であるからといって格だけで判断すれば、命式の本質から遠ざかってしまう。
格局にこだわる人は、とてつもなく拘るが
格局の型にはめると、柔軟な判断ができなくなる。例えば上記の命式では、日主がカイゴウで、気質にはつよさがある。周囲が金で囲まれており戦格の意味もあわせると、スポーツ選手、自衛隊などに向いている。
庚はさっ気を持つ干だが天干に火が存在しないため、庚のさっ気を消すものがないため、我がつよく、性格面には、尖ったものを持つ。……このような格局をわざわざ算出する必要があるとは思えない。
身弱の内格、身強の内格、一般的な外格さえしっておけば、多くの格局を必要とせずとも、命式を読解できる。
逆に多くの格局を用いて鑑定を行うことは、命式読解のポイントがわからないということになる。人生の波が激しいのも、一概に井欄叉格に限ったわけではないので、格局はやはり、あくまで命式を判断する一つの要素にとどめておいた方がよいかもしれない。
井欄叉格だけを用いて鑑定すれば、体力労働になりやすく、自身の考えが強いということができるが、より細かな指摘をするためには格局だけでは難しいのだ。井欄叉格でも日主が空亡であれば、それだけで性格判断が異なる。恐い人物像ではなくなる。
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■:格局は参考までに
多くの格局を知識として知っているのは、なんだか格好いい。飛天禄馬格なんかも名前が格好よすぎる。ただ、命式を読むうえでは、スタンダードな方法で考察したほうがよいだろう。
私も四柱推命講座をしているが、かなり深い内容をお伝えしている。格局を越えた内容や、五行を駆使した技術についてなども問題に取り入れている。四柱推命の学習レベルや知識量は年々あがってきているようにおもう。