旺地、絶地は用神の分析に関係してくる。「旺」とはすなわちもっとも勢い盛んを意味し、「絶」とはもっとも勢いがないことを意味する。用神、喜神、救神、忌神それぞれの旺地と絶地を調べるうえで必要な知識だ。こんかいは少しだけ専門的なはなしに終始するかもしれない。
■:旺地と絶地
旺地も絶地も大運を読むさいに、必要とするものだ。大運は生まれてから運命の基礎ができる数年をまず出して、あとは10年サイクルで変化させてゆく。つまりざっくりいえば10年周期で変動する運勢である。ちなみに歳運というのは、1年周期で変動する運勢である。これらと命式の両方で推命していくのだ。
゛旺゛とはもっとも勢い盛んと書いたがすなわち、用神、喜神、救神、忌神の干から12運星をみたとき、゛冠帯、建禄、帝旺゛の最強シリーズになる十二支のことだ。さて、この旺地の十二支が行運(大運と歳運をあわせた呼び名)でめぐってきた場合の行運期はどうなるか?
・吉の働きの用神は大吉へと変わる
・凶の働きの用神は大凶へと変わる
・喜神は大吉・救神は大吉・忌神は大凶
大吉か大凶しかないという、降りはばの激しさたるは……。よい要素はさらによくなり、わるい要素はさらにわるくなる。つまり、吉の働きも凶の働きも旺盛になるのだ。さすが、最強トリオだぜ。
絶地は用神、喜神、救神、忌神の干から12運星をみたとき、゛病、し、絶゛になる十二支のことだ。12運星中の最弱トリオ。さて、最弱の十二支が行運にめぐってきた場合は、
・吉に働く用神は凶(まじ?)
・凶に働く用神は凶だが、一部凶が弱まる(は?)
・喜神はうまく機能せず、凶
・救神はうまく機能せず、凶
・忌神はうまく機能せず、だが小吉
吉凶ともに、働きが弱まるため、吉はちゃんと仕事をせず、凶は凶意が少しおさまる。絶地にあるときは、精神の働きがよわまるきらいがある。この法則をふまえることで、用神の力がどれくらいか、行運の通変星がどのように作用するかが判断できる。
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■:おわりに
四柱推命は、行運、命式と、それらの相互関係でみなければならず、どちらか一方で推命することはできない。だが、それらを少しづつ噛み砕いて考えていくと、決して難しいことじゃない。