「夫婦生活は長い会話である」とは、フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェのことばだ。 世の中、恋愛から結婚、お見合い結婚と、形はちがえど縁があってご一緒している。結婚当初は、あれ?こんなはずではと感じつつ、晩年にはお互いを理解し、収まる場所に収まる場合もある。
こんかいご紹介するのは、四柱推命の12運をベースに変通星などから相手との相性をみわけるとう方法だ。12運は運勢を人間の一生として表しており、すべての人に存在する。
じぶんの12運と変通星をしる
ここであなたが知るべきことは2つだけだ。じぶんの生まれ持った運命の基礎(変通星)と運勢のおおまかな傾向(12運)だ。いわばこの2つをしれば、四柱推命ふくめ占いとか、そういったものに精通してなくとも、あらかたの「統計」がとれる。
命式をみれば、その2つが現れる。
[命式]
命式をみる場合、日柱という部分の、変通星と、日柱という部分の12運があなた自身の性格のパワーを表す (年は生涯影響する部分で、先祖、家柄、家系、親からの影響/月は中年時代に影響する。兄弟、姉妹から受ける影響/時は幼年期に影響する。こどもとの縁、子孫/)
命式は、生まれながらにもった運命図と考えてほしい。四柱推命事態が古来中国で誕生し、同じ年、同じ月、同じ日、同じ時間によって生れた者どうしに、共通点をみつけようと考案されたものだ。その統計図こそが命式である。あなたの性格傾向と、運勢傾向がわかる。
変通星一覧
変通星はまさにあなた自身の生まれ持った、運命的性質であり、素質である。素質を活かすことによって運勢が開けてゆく傾向がある。
劫財(ごうざい):執着と野心、旺盛ながんばり屋
食神(しょくじん):美食と寛容、衣食住に困らない星
傷官(しょうかん):技術と芸能、プライドが高い才能の星
偏財(へんざい):商才と社交性、金銭の出入りが多い星
正財(せいざい):信頼と勤勉、コツコツがんばる堅実星
偏官(へんかん):決断力と実行力、エネルギッシュな星
正官(せいかん):地位や信用をさす、バランスが抜群な星
偏印(へんいん):個性的で芸術肌、クリエイティブな天才星
印綬(いんじゅ):学問と名声、学者肌の知性の星
12運勢一覧
あなたの運勢傾向である。運勢はじぶんのみで意識して、どうにかなるものではなく、運勢を知って、それを見方にすることで人生が充実する。
養(よう):チャンスの運気
長生(ちょうせい):飛躍一歩手前
沐浴(もくよく):迷いが生じる
冠帯(かんたい):上昇運
建禄(けんろく):上昇運が安定
帝旺(ていおう):最大運気、運気のピーク
衰(すい):運気の下向
病(びょう):運気がさらに下向
四(し):運気下向のリズムが止まる
墓(ぼ):運気の休息期
絶(ぜつ):運気発展に備える
基本の良い相性
下記の組み合わせは結婚や恋愛に限らず、「生じる(仲良くする、エネルギーを与える)」関係になるので、総合的な運勢をしるうえでおさえておいてほしい。逆が「相剋」の関係といい、統計的によくない作用をおよぼすとされる。
比肩、劫財タイプと印綬、食神タイプ
食神、傷官タイプと比肩、劫財タイプ、正財、偏財タイプ
正財、偏財タイプと偏官、正官タイプ、食神、傷官タイプ
正官、偏官タイプと印綬、偏印タイプ、正財、偏財タイプ
印綬、偏印タイプと正官、偏官タイプ、比肩、劫財タイプ
これら変通星の相性にくわえて、12運気との組み合わせを行うと、統計率はさらに向上する。
例えば知性の星「印綬」+運気のピーク「帝旺」の男子ならば、性格的には相手を受容する気持ちがつよく、学び伝えることで出世していく傾向があり、エネルギッシュで積極的な「劫財」の女性との相性はよい。印綬で帝旺という性質が、劫財の甘えを受け入れ、社会的にも進出していくという流れだ。
また劫財は自然な形で自己満足を得やすく、印綬は自然な形で恩恵を受けやすく、お互い独立した存在として、深い部分で尊重し合える間柄となる。
また真面目で、慎重な「正官」の女性と挑戦、発展、向上の意思を持ち、相手の面倒をみることが好きな「比肩」+「建禄」の男性は、男性がぐいぐいとリードしていくという王道の組み合わせだ。
正官のもつ真面目さを、比肩が受け入れ尊重することから、お互いに認め合える間柄となる。
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おわりに
変通星の基本的な相性をしることで、相生の関係か相剋の関係かを理解することが可能である。そこを見極めたのちに、12運との組み合わせを考えるとよい。
これから結婚を考えているすべての人に、よいご縁があることを願っている。