占いといえば、先天的にあなたの「運命」が生まれた瞬間に定まっており、それによって人生の傾向を読みとくものが一般的である。ゆえに誕生日を入力するだけで占えるサイトがたくさん存在する。悪あがきはやめて、生まれもった資質や、人生傾向に身を委ねよといったある意味での諦めがみられる。そんななか、後天運に救いを見いだしていくのが九星気学である。
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目次
九星気学をおすすめしたい人
・未来に夢がもてる占星術を探している人
・自力で開運できる手段を探している人
・風水に馴染のある人
・現状の占いの結果に満足できない人
・出張が多い人
九星気学とは
古代中国で行われていた、国の行く末を占う゛天変占星術゛がベースとなっており、それが民間に伝わったことで、四柱推命などと同様に誕生する。
九星気学は四柱推命と大きく違うところは、おなじ生年月日に生まれたひとでも、生きているうちに、性格や価値観が違ってくる部分に着目している。いたずらに運命に触れず、「運を呼ぶ方位」に動いて開運していこうじゃないの!っていう希望に満ちた占星術なのだ。
補足すると、人はみな方位の影響をうけており、あなたに良い影響を及ぼす方位を求めて動くことで運気が向上していく。悪い運気のときは、良い運気を求めて動くことで、凶意を薄め、良い運気のときには、吉方位に動くことで、よりよい運気を得られる。
九星気学は後天定位版を使って占いをする。
あなたは時計をもっているだろう。九星気学に登場する占いの要素である、宮、十二支、月、方位、時間、五気などはすべて時計にあてはめることができる。なぜ、そのような説明をするのかといえば、難しい単語などを図に当てはめれば解釈しやすいからである。
十二支を詳しく知らない人でも「午」は12時にあてはまり、宮ときいてもピンとこない人でも、「離宮」ってのも12時なんだぜ、と聞くと、それらには対応する方位が存在していることに気づくだろう。
それらを1つの観念としてとらえたのが、星である。九星気学をしりたい人ならば、「一白水星」とかっていう用語をみたことがあるはずだ。例えば一白水星は23時~1時のあいだ。宮でいえば、坎宮。十二支でいえば、子。方位でいえば北。月でいえば12月。五行でいえば水。
あなたのがもし、一白水星に該当する誕生日の人ならば、その特徴に合った方位に動くことで良い運気を呼び込むのである。
九星気学の構成要素
九星気学を構成する要素は、大きくまとめて、天地人である。天地人は三界ともいい、天界(宇宙)、地界(地球)、人界(天界と地界の中間)をあらわす。つまり、われわれ人間は、これら3つの要素によって生かされているという考え方だ。なかでも人界に働く気は、後天運をみていくうえで非常に重要な要素だ。
天のエネルギー
太極(たいきょく)=男と女、陰と陽などの二極化で成立するもの。お互いがあってこそ成り立つ。陰陽は互いに引き付けあい、陽と陽、陰と陰は反発するという考え。
五気(ごき)=木、火、土、金、水(もっかどこんすい)。想像できるだろうけど、それぞれに相性がある。五気の相性を方位で示すと、木は東と南東。火は南。土は南西と北東。金は西と北西。水は北。これが太極と合わさって天のエネルギーとなる。
それを図にすると下記となる。
陽:木/甲(大木)火/丙(太陽)土/戊(大地)金/庚(金属)水/壬(大河)
陰:木/乙(草花)火/丁(灯火)土/己(柔土)金/辛(宝石)水/癸(雨水)
地のエネルギー
十二支=子(ね)丑(うし)寅(とら)卯(う)辰(たつ)巳(み)午(うま)未(ひつじ)申(さる)酉(とり)戌(いぬ)亥(い)
子が北に位置し、北西の亥に巡って一巡。
人のエネルギー
九星=一白水星(いっぱくすいせい)二黒土星(じこくどせい)三碧木星(さんぺきもくせい)四緑木星(しろくもくせい)五黄土星(ごおうどせい)六白金星(ろっぱくきんせい)七赤金星(しちせききんせい)八白土星(はっぱくどせい)九紫火星(きゅうしかせい)
九星もそれぞれ方位に対応している。
天地人のエネルギーをそれぞれ時計に当てはめることで方位版が完成する。
回座現象
気は動いているわけで、年、月、日単位で流れが変化していく。北の方位に位置する一白水星の場所に二黒土星や、三碧木星も巡ってくる。そうやって、ひとつの場所にさまざまな星が巡ってくることを回座現象と呼ぶ。ただし、その方位にある基本的な意味は変わらない。巡ってきた星の影響をうけるということである。そうやって、基本的な星の意味と巡ってきた星の意味を考察していく。
おわりに
九星気学は良い運気を掴みにいける、アクティブな占いである。じぶんが望むような人生を設計していくうえで、助けとなってくれるとても魅力的な存在だ。