水と火が並ぶ命式の人で、これは大丈夫かなと考えたことがある人は挙手を願う。そんな水と火が並ぶ命式でも吉となる関係が存在する。まるでウェハースを板挟みにした時、チョコレートと生地が心地よいハーモニーを奏でるような干関係だ。今回はそんな美味しい干関係についてご紹介したいと思う。
■:光輝相映(こうきそうえい)
ふつうは天干の水の五行と、火の五行が隣あう場合は注意して命式を観察する必要がある。例えば月柱に癸があり、日柱が丁であれば「やばい、消されちゃうのではないか!」という心配がでてくる。ところがどっこい、水と火がこうせんしているに関わらず、人生逆転の要素を秘めた干関係が存在する。
壬(みずのえ)と丙(ひのえ)が天干に並ぶ命式のことで、これを光輝相映(こうきそうえい)という。ウェハースの例えはあれだが、壬は海、丙は太陽という間柄だ。そう、両者は水面に太陽が反射するという何ともロマンチックな間柄なのだ。
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以下はモデルの七緒さんの命式である。
日月年
丙壬戊
辰戌辰
月柱に壬、日主が丙である。壬は水で知恵を意味することから、隣にある丙を刺激する。刺激された丙は一方的に剋されるのではなく壬の影響を受けて人生が開ける時期があるということになる。つまり変動といったことが起こりやすい。
これは逆に日主が壬で、月柱に丙がある場合でもかまわない。隣同士の柱でなくても成立する。こうした命式ではある時期において、人生そのものが何かしらの影響をうけて、前進する場合がある。有名になる人の命式をみてみると、天干に光輝相映が存在するものが多々ある。
ドラマチックな優雅さを感じるものだ。刺激を受けて、本人があわただしく動き、夢に向かって前進する。そうした可能性を秘めるのが、壬と丙の干関係だ。もし命式に壬と丙が存在すればあなたの人生はある時期、何かのきっかけでぐんぐんと発展してゆく可能性を秘めている。
■:終わりに
水と火と聞けば、一見相冲の関係であるから気をつけねばという発想が浮かぶかもしれない。もちろん命式全体の構成をしっかり把握しなければならないが、光輝相映は様々な可能性を秘めていることも確かである。</p