考えるよりも先に行動する竈ちとせです。世の中よほどリスクを気にする必要があること以外は、行動力がものをいう。会社員時代もそうだが、兎に角止まって考えて、最終的に成果に繋げてゆくのではなく、動きながら活路を見出していた。今もそれは変わらない。今回は人間が持っている行動力と、行動範囲について書きたい。
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■四柱推命で見る行動力と、行動範囲
結論、人物の行動力に関わる2大要素は、官星、比劫の2つだ。これらの星がバランスよく、命式に存在していることが望ましい。
一般的に私の命式のように印星過多であると、甘ったれで行動的ではないとされている。ところが、私は行動的なのは何故か?命式の偏官が効用を果たしているのだ。偏官というのは、動きたくて仕方ない性質を持っている。一説では暴れ馬に例えられ、主人がしっかり手綱を持っていなければならない。行動力に関わる星というのは、まず通変星の「偏官」、そして「正官」の二つだ。二つを合わせて官星というが、何故、官星が行動力に関わるかというと、官星は身を剋す星だからだ。
これは例えだが、一生遊んで暮らせるお金を持っていたら、人間焦って行動する必要がない。ところが、仕事に追われて、動かざる得ない理由があれば行動するだろう。つまり、官星によって身が剋されるというのは、外部から怠けてないで動けと、負荷がかかっている感覚だ。命式に適度に官星があれば、目的意識が生まれて動こうと思う。つまり、人間は剋(負荷を与えられる)されることによって、自分がエネルギーを使って負荷に反発しなければならない。
私の命式の例えでも述べたが、一生遊んで暮らせる状況が、印星に生じられているだけの状態に例えることができる。命式で食傷が多すぎると、外に気力が洩れすぎてルーズな傾向になるのだ。両者共に、怠けや怠惰と関係しやすくなる。そうした命式には、一個くらい官星が入っている方が、行動的で密度の濃い人生を送ることができるだろう。何かを生産するには、官星の力を借りることが欠かせない。
同じ行動の星でも正官は、目標を立てて堅実に行動に移せる、建設的な星。
一方偏官のほうは、それ行け、やれ行けと、何かに駆り立てられるように行動せざる得ない星。
正官は秩序立って行動できるから、言及はいらないが、命式に偏官がある場合は、勢いが過剰になる場合があるため、付き合い方を考えたほうがいい。
正官、偏官この二つの星がよい配合で命式に存在すれば、人物がバイタリティを持って行動ができる。
目安として、偏官だと命式に一個が望ましく、多くて二個まで。正官だと天干に一個、地支に一個が一番よい。
官星が、行動力の星だが、人物の行動力を決めるのは官星の有無だけにあらず。次に、命式に官星が存在する状態で、比劫星が複数存在したほうがいい。天干でも、地支でも、地支の蔵干の中でも。理由としては、官星は身を剋してストレスになるが、命式に比劫星が一定数存在していれば、負荷に耐えることができる。ある程度比劫星がつよいほうが、負荷に耐えながら行動していけることになるのだ。
例えば、以下の命式
年月日時
己癸癸丁
酉酉巳巳
日柱と、月柱に比肩が並んでいる。年柱には偏官があって、日主を剋そうとするが、月柱に比肩が存在しているために、偏官からの負荷に耐える力を持つ命式といえる。上記の命式で、仮に月柱に比肩がなかった場合、日主は年柱の偏官に直接剋されることで、消耗が激しくなる。するとバイタリティがある人物ではなく、疲れやすく、大変なストレスを抱える人物となってしまう。
つまり、行動の星である官星が、単純に命式にあれば行動的になるのではなく、組み合わせが重要だといえる。これらの条件が整えば行動力を持った人物となる。
もし、印星過多の命式であっても、大運や流年の影響で、官星が巡ってくれば、行動力が増す傾向だ。しかし、日主を助ける比劫星が弱すぎる場合は、巡る官星の影響で、負荷やストレスが半端ない状況になることもある。そんな場合は無理をしないことが大切だ。また、日頃行動力がないと悩んでいる人も、大運や流年の影響によって行動的になることが往々にしてある。
因みに命式の印星が過多な場合、エネルギーが燃焼しないため、行動力に結びつきにくい。もし、命式が印星過多で、行動力を上げたい場合は、ジョギングしたり、スポーツをすることであえて自分に負荷をかけるほうが、行動力をアップさせる。試してほしい。
■自分の行動範囲を見る
では、自分の行動範囲はというと、日主の根がどこにあるかを見てみよう。簡易的な見方だが、割と的を得ている。年柱は海外や地元以外の場所を意味する。月柱は故郷を意味する。どこに日主の根が存在するかが重要だ。根は日主の情報を有しているからである。
以下は有名歌手の命式だ。
年月日時
丁己庚乙
巳酉辰酉
日主が庚で、根が月支の酉(故郷)と年支の巳(海外や地元以外の場所)にある。すると、海外や地元以外の場所、故郷で活躍することができるのだ。実際は、故郷で、大人気で海外、日本全国で幅広く活動する人物である。
簡易的な見方ではあるが、もし、日主の根が月支にしか存在しなければ、故郷で活動しやすく、根が年支だけに存在すれば、地元を離れて活動しやすくなる。必ずではないが、このような傾向があるのだ。これは一つの見方であって、もし命式のどの柱にも根がないからといって広い範囲で行動できないという訳ではない。安心してほしい。
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■終わりに
そして最後になるが、行動力がある人は、是非たくさん行動して物事の成果を得てほしい。