とつぜんだけど陰陽による相性診断っていうのは、もの凄くシンプルなんだ。それゆえに的確。四柱推命は、陰陽思想、五行説、干支の組み合わせでなりたっている。そのなかでも陰陽は人間の精神的活動や、社会の変化、天体の動きなど、この世のすべての原理を理解しようとして生れた原理で、物事は陰と陽の2つでなりたっているという考え方である。磁石のSとSは反発し、SとNは惹かれるというあれである。
陰陽とは
この世のすべてを構成するふたつので、対立する関係ではなく、両者は互いに助け合い、協力するものをさす。
つまり、
男/女=男女が支え会う
明/暗=暗さがあるがゆえに明るさが分かる
天/地=天の理と地の理どちらも必要
熱/寒=熱さがあり、寒さの概念が生まれる
喜/悲=悲しみを知り、喜びを知る
剛/柔=柔を知り、剛を知る
速/遅=遅さがあり、速さを理解する
表/裏=表裏の関係
相性といえるものの根元をあばく、みもふたもない相性診断法なのだ。
陰陽から見た相性のいい組み合わせ
これまでの通り、陰陽から見たよい相性は、特に陽の気がつよいひとと、陰の気がつよいひとの関係にあらわれる。 また、日干が陽干のひとは日干が陰干のひとと相性がよい。
陽の気がつよいひとは
命式に「甲、丙、戊、庚、壬」の十干、「子、寅、辰、午、申、戌」の十二支が多いひとをさす。
陰の気がつよいひとは
命式に「乙、丁、己、辛、癸」の十干、
「丑、卯、巳、未、酉、亥」の十二支が多いひとをさす。
これらは両者の基本的な相性はよい。同質は反発し合うが、質の異なる両者はお互いを補えるのだ。
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陰陽十干の相性の良い組み合わせの例
ご自身とお相手の日柱を確認してほしい↓
甲(木の陽)/癸(水の陰)
癸の慈しみが、甲の内面を育て、さまざまなことを教えてくれる。分かち合い喜びを共有できる関係
庚(金の陽)/乙(木の陰)
こちらは素晴らしい関係で、庚がしっかり者で、少しほんわかした乙を支える。乙は庚に安らぎを与える関係
丙(火の陽)/丁(火の陰)
丙が兄貴分もしくは姉貴分、丁が弟分もしくは妹分。両者内面に熱い感情がありながら、丙が丁を可愛がる形でうまくいく関係
丙(火の陽)/辛(金の陰)
丙が夫、辛が妻だった場合に星同士の象意にかなっておりうまくいく。互いに魅力や長所を引き出せあえるのでよい関係
基本的に陰陽の関係は、夫婦や、兄弟、友人を象徴するものが多く、例以外にもよい関係はたくさん存在する。
おわりに
陰陽による相性診断は、シンプルながら、統計的によく構築されている。ディープな相性をはかるのならば、やはり四柱推命本体の活用がよいが、ご自身とお相手の日柱の干支をしることで、陰陽による相性診断でも基本的な相性を知ることができるので、手軽でおすすめだ。