私は善人が好きだ。派手さや面白さはいらないから、誠実で優しさを持つ人と交流したい。かなり穿った見方だとは思うが、非常に魅力的な人物に出会ったとき、サイ◯パスでないか否か、自分の一時ファルターにかけるようにしている。魅力的だけど、何か合わないなと感じる人は、辿ってきた過去の足跡が自分と全く違うということなのだ。政治家などで、圧倒的なカリスマ感をもつような人に対して、支持するか否かは過去の交友関係を知ってからにしたい。斎藤元彦氏の騒動の際は、学生時代の友人が応援に来て「斎藤だけは俺をイジメんかった」と語っている。今日は、表には見えない闇、腹黒い人物の命式について書いてみたい。
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■腹黒い人物の命式
結論、腹黒い人物の命式は２つのタイプがある。一つは日柱が本気の劫財と通根しており、自分の食傷が、命式の正官を剋す命式である。こちらは腹黒いといっても、腹黒度はまだそうでもない。問題なのは、もっと内面でうねうねと蛇が蜷局を巻いているような人物の命式だ。因みに、日支は腹黒いか否かを簡易的に判断する目安になる。あくまで、簡易的にだ。例えば、申や酉という金の十二支が入っていたら、金の五行は清純であるため、汚いことを好まない傾向がみられる。日支が申や酉だと全員が全員腹黒くないわけではないが、簡易な予測をたてることができる。
秋は、作物の収穫期で、申は果実の熟成と関係し、酉は醸すの意味で、果実の熟成から発酵に向かう季節である。十二支の午で、勢いが最高潮に達した後は、利己だけの目的でなく、利他的なことを意識した方角に向かいやすい。申や酉が腹黒さと関係しにくいのはこれが金の十二支の基本性質だからだ。だけど、命式に刑などがあれば、金の基本性質も何も関係なくなるんだけどね。
さて、これは腹黒いわという俳優さんの命式を一つご紹介したい。
年月日時
辛辛戊◯
未丑戌◯
うーむ。日支に土の五行を持つ人は落ち着いた雰囲気の人が多い。一方で地支全体に土の五行が多くて、天干に傷官、偏財があって、日支に通じる場合、腹に一物持つ人物になりやすい。何故か。まず、土の十二支というのは、万物を育てる土壌であると同時に、色々なものを吸収する性質を持つ。例えば、肥料だとか水だとか、土は色んなものを吸収する。そのため、清濁併せ呑む気質を持ち合わせる。申金や酉金は汚れを嫌うが、土は、ある意味、「土量」が大きい。政治家にしても地支に土が占める政治家は、白きも黒きも呑み込みながら活動ができる。
土の十二支は季節の雑気を含んでいる。午などの帝旺的な十二支の性質とは、一味異なり、表からは見えにくいものがある。例えば、上の命式では戌は金という五行をたくさん含む。年柱の辛、月柱の辛は傷官で、自由の星、自分の思惑と関係するが、日支の戌はそうした性質を包括する。日支の戌が月支の丑と相刑しており、内面の欲や自分の考えが優位で他者と調和できないとみることができる。傷官(辛)は日支の戌におりて、京楽を自分のものにしやすいのだ。そんでもって、表面上の態度は柔らかいんだよなあ………。ただし、時柱の配合によっては象意が変わる。
人物が腹黒くて何が悪いかというと、見えない場所でハメられたりする可能性があるという部分。フレネミーのように一見して友人だが、実は一番の敵という感じだ。
表面的な態度が悪党で、内面も悪党なら腹黒いとはいわれない。外に見える態度と、内面が一致しないものについて腹黒いといわれるはずだ。間違いがないように付け加えると土の五行の基本性質自体は、公平性がある。
そうそう、申金、酉金に限らずどの日支であっても、刑に合っている場合は、元々の十二支の性質だけを以て命式判断ができなくなる。
もう一つ腹黒い命式
年月日時
庚辛丙◯
午巳申◯
日支は申金だが、巳申の刑が成立して、巳が月支に存在する。自分自身が原因で内面に不順を含む。やはり、表面上は人と上手にやれるタイプだ。こうなると、申金の基本性質は維持しながらも、不具合が起きてしまう。こちらも時柱の配合によっては象意が変わる。
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■終わりに
二十代は腹黒いフレネミーに、たくさん出会ってました。
