今回は命式における合去についてお話しようと思う。合去と検索しているあなただからこそ、合去の何が知りたいかという部分にもしっかり着目しつつ内容を書いていきたいと思う。
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■:合去には天干の合去、地支の合去がある
そもそも合去を語るには格局を語らなくちゃならない。命式を見た際、ふつうの人は漠然とどこをどのように見たら良いか分からないはずだ。まずは命式のにとって、良い五行、良くない五行を仕分けする作業を゛格局を求める゛という。
今回は格局についての深い話は今回は触れないで本筋の合去(ごうきょ)についてお話しよう。
例えはこのような命式があるとする。
時日月年
癸壬庚乙
亥子申亥
月令・癸
月柱の庚と年柱の乙は、干合といって仲良く結び付く干関係だ。この二つはカップルのように結び付くと、命式への作用をほうけて機能しなくなる。(作用を果たさなくなる)するとこの2つは命式に存在しないものとして考える。
時日月年
癸壬◯◯
亥子申亥
月令・癸
つまり命式で役割りを果たしている天干は壬と癸だけということになる。そんなバナナ!という感想を受けないだろうか!
干合(カップルで仲よくなったグループ)したものは天干に作用を果たさない。やれやれだぜ。庚と乙は仲よく結び付く、これを合(ごう)するという。合して、我々は二人で仲よくするから、あとはよろしくねと、去ってゆく。これを合去という。
時日月年
癸壬◯◯
亥子申亥
月令・癸
これが先ほどの命式だが、寂しくない?残された壬癸は「あいつらめ~!」と怒ってるはずだ。嫉妬か。
合する組み合わせは5つだ。
①甲己
②庚乙
③丙辛
④戊癸
⑤壬丁
正式には合することを干合という。お互いに結びつけばさよならしちゃうのだ。
ただし、月令によっては合去にならない場合がある。これは深い話なのであまり必要ないかもしれない。
①甲己(月令・戊/己)
②庚乙(月令・庚/辛)
③丙辛(月令・壬/癸)
④戊癸(月令・丙/丁)
⑤壬丁(月令・甲/乙)
↑命式にこれらの組み合わせと格好内の月令であれば、合去にならない。
※そして、注意すべきは日主が絡む干合では合去にならない。何故なら日主は命式の主のことであり、主が命式からいなくなるということにはならない。命式内では年柱、月柱の組み合わせのみで合去が発生する。
(深い話をすれば、時柱でも合去になることがある。時柱に庚という干があり大運で乙が訪れたときだ。ただし、上記の格好内にある月令であればやはり合去しない)
これが天干の合去の話。
▼あなたの命式読み解きます▼
■:地支合去
地支にもやはり仲よく結び付いて、その場所からおいとまする輩が存在する。
時日月年
癸壬辛乙
亥子丑亥
月令・癸
日柱の子と丑が合する。これを支合という。支合するとやはり、命式に作用しない。
時日月年
癸壬辛乙
亥◯◯亥
月令・癸
このように合去となる。
支合も干合のように仲睦まじいため、カップルで命式からサヨナラする。組み合わせは6つ。
①子丑
②寅亥
③辰酉
④巳申
⑤午未
⑥卯戌
これが地支の合去である。合去されればその地支は命式への作用を果たさない。
■:合去の命式への影響
時日月年
癸壬庚乙
亥子申亥
月令・癸
例えはこの命式では月柱の庚と年柱の乙が合去になる。庚は通変星では、偏官、乙は通変星では傷官であるが、それらの意味も、合去によって失われるかといえばそうではない。つまり干合した十干は実際は命式から消えたわけではない。
例えば↓このような命式であれば
時日月年
癸壬庚乙
巳申申亥
月令・壬
↓
時日月年
癸壬◯◯
◯◯申亥
月令・壬
もし、合去によって干や地支が消えたとすれば、上の命式の天干には壬、癸、地支には申、亥しか存在しないことになる。そんなことはない。合去とは、冒頭で述べた格局を求めるための概念にすぎない。つまり、合去したといっても命式から消えるわけではないのだ。