五徳(ごとく)と聞くと五目あんかけを連想しないだろうか。色々な食材が皿で踊り散らかしている、大変お得な料理だ。四柱推命では、持ち合わせた五行や、伴う通変星は人物の性格や個性と連動する。今回は、命式に全ての五行が揃う「五徳」について説明する。
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■五徳(ごとく)の命式の人
命式配合があまりに偏ると、性格面でも特徴がでやすい。例えば私の命式は比劫、印星ばかりで、まるで戦士と白魔導士しか存在しないRPGのパーティみたいだ。命式が偏ると、徹底的に不向きな苦手分野が生まれやすく、苦手な部分は人を頼らなくちゃいけなくなる。
通変星は、五種類で
・比劫星=自我と行動力の星
・食傷星=自由と表現、遊びの星
・財星=お金や人脈の星
・官星=仕事や自立心の星
・印星=学問や知性の星
このように分類されるが、全ての命式はこれらの通変星が何パターンか織り交ざって構成されている。私の体感、命式に存在する通変星が2パターンは稀で、大体が3〜4パターンの通変星を宿している。全部の通変星を搭載した、全乗せ、マシマシ命式は割りと少なかったりする。
例えば、自我と行動力の星である比劫星が少なく、自由と表現、遊びの星である食傷ばかりが多ければ、ルーズだったり、自立心が弱ったりする。自立心と関係するのは官星だからだ。五徳の命式とは、命式に全ての通変星を有しているために、一つの通変星の個性に偏らないという特徴があるのだ。
偏らない?と聞くと、何だか器用貧乏な赤魔道士のような印象を受けるかもしれない。簡易な装備はでき、魔法もそこそこ使えるが、物語終盤になるとやることがないと。しかし、五徳の命式が、八字の配合によって吉となれば、人生にとってとても有利に働きやすい。五徳の命式が、有利に働く条件としては、干支や干支に配置された通変星同士がお互いを助けていたり、協力し合っていることだ。
お互いを弱めていない、不利な干支の配列がないということも重要である。
五徳の命式が有利に働く場合の人物の特徴は以下。
①日常生活の事を一人でできる。
これは一見すると普通のことに聞こえるかもしれないが、料理も仕事も掃除も選択も、一人でこなせるとなると生活パフォーマンスは最高だ。五徳の命式では、五行のエネルギー効率が良いため、コンスタントに日常生活の事をこなしやすい。五行効率が良ければ脱ぎっぱなし、ゴミが溜まるとか、そうした自体になりにくい傾向だ。
②健康面で吉。
五徳の命式では、5つの五行が存在することによって、保有する五行が少ない命式と比べて、体質面に極端な偏りが出にくくなる。そのため、五行が偏った命式と比べて、健康面で吉となる。木は「肝」火は「心」土は「脾」金は「肺」水は「腎」を担当するが、もし命式が金と水ばかりで火(心)の五行がなければ血流が良くない傾向となる。そのため、健康面の観点では五行のバランスが大切になる。
③仕事や家計の管理能力を有しやすい。
仕事や家計のことは一発勝負ではなく日々の積み重ねだから、コンスタントにこなす必要がある。命式が、偏りすぎていると管理能力に問題がでやすくなる。家計に無頓着だったり、仕事上の不具合など。全部の通変星を搭載している五徳の命式の場合は、偏っている命式と比べて仕事や家計の面でバランスが取れやすい。
五徳の命式で、効用が高ければ政治方面でも活躍し、頭が良く、弁が立ち、実行力がある優秀な人となる。つまり五徳の命式の効用とは、通変星が持つそれぞれの意味を有用に扱えることだ。そのためには、命式の中に存在する通変星同士は争っているのは良くない。もし命式の通変星同士の相性が悪ければ、五徳の効用が見られなくなる。
何故相性が生まれるかというのは、それぞれの通変星には、五行の相生、相剋の関係が適応されるからだ。
だが、五徳でない命式でも良いではないか。自分に足りない部分は助けてもらう。人生の中で誰かに助けてもらわなきゃ、のっぴきならない過程を経験すると、相手の弱点も寛容になれる。(性格がひねくれていない場合)
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■終わりに
因みに木(比劫)と水(印星)ばかりの命式の私は、ガソリンスタンドや買い物のレジでも苦戦します。