私はこちらが一歩引くと、要求が強くなる人が苦手だ。物質的なものでも精神的なものでも、相手が遠慮して一歩譲ってくれたら、その気持を汲みたい。私が人生で学んだことはこちらが譲れば、もっと譲れと搾取しようとする人間が存在するということ。そんな対象者に精神的な銭を一円でも渡せば、悪魔の契約関係が生まれてしまう。毅然としなければならない。友人や男女関係でも振り回される人がいる。中には同情できない内容もあるが、基本的にお人好しな人が、悪い人間に振り回されることを可哀想に思う。今日は四柱推命の観点からみた振り回される人というテーマで書きたい。
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■四柱推命からみる振り回される人
男性では財星が多く不利に働く、女性では官星が多く不利に働く場合、異性に振り回されたりする。また、命式配合によってはどうしても自分の運が人によって振り回される命式も存在する。振り回されることを気にする人がいらっしゃる一方で、振り回されてもサッパリ割り切る方もいらっしゃる。いずれにしても人間は自分の内面が成熟して自立すれば、他者に負担を強いることをしなくなる。自立した人間＝エコ人間となるのだ。常に人からよいしょしてもらわなきゃ不機嫌な人は精神的に成熟していないのだ。たんぽぽの花粉が鼻に入ればいい。
これは余談だが、四柱推命の観点では、対人でなくても命式によっては過多となる五行に振り回されることもある。例えば私の命式は日主が弱くて印星が強いがために、印星に振り回されて思考を始めると辞められなくなる。本当に様々だ。さて、誰かに振り回される人の命式特徴は他の星と比べて「日主が不利」という配合の場合だ。特に日主が劫財や印の影響で不利を被れば他者の事情に振り回されやすくなる。
これは難しい話だが、シンプルに過多になっている五行があるから振り回されやすいというよりも、配合によりけりとなるのだ。
例
年月日時
庚癸壬◯
申未辰◯
命式の偏印庚は、日主壬よりも、まずは近場の癸(他者)を生じてしまっている。これは日主にとっての何らかの損を意味するのだ。くわえて重要な要素がある。根の有無と、日柱自体が通根して日主が強いかどうかという点だ。上記の命式は日主壬が辰と通根し、年支の申にも根があるため、他人に振り回されるといってもご本人自身も強い。もし、上記の命式で日柱が弱くて、通根もなければ、他者からの揺さぶりに対して対抗できない人物像になってしまう。
対人関係なども、日柱や通根という部分が日主に有利か他者に有利かを考える要素となる。いいかえれば命式が日主にとって有利か、他人が有利か、異性が有利かを考察する必要がある。もし、振り回されやすいと感じる方は、日主を強める五行のパワーストーンや風水といったものを取り入れると対人運が上昇する。
私自身二十代の頃までは他者に振り回されやすく、負の影響を跳ね返せないでいた。自分が人生という船の船長なのに、座標を他者に委ねるのは面白くない。命式によって振り回そうとするエネルギーに対抗できるか否かが関係してくるが、内面を強めることも重要だ。瞑想等をして内面の脆さや弱さを消滅させることは自分の軸となる。もし、異性の星が強すぎて、いつも相手側の好きにさせてしまうという場合も自己の内面を強めることは有効だ。そして、あなたを振りまわそうとした人に言ってやるのだ。
「スパゲティはたいらげただろ。私は皿に盛られたスパゲティだった。食事は終わりだ。お前はもう私から何もうばえない。乾燥したカンパーニュの切れ端だけが残っているぜ。アッリーヴェデルチ！」
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■終わりに
人を振り回そうとする人の片腕を掴んで、ぐるんぐるん振りまわして、パッと手を離したい。
