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四柱推命−毒親の価値はあなたとイコールではない/命式から関係の問題を読む

思えば幼少期、私の意思ではなく母の意思によって物心つく頃には宗教会議の場所に連れていかれていた。父は反対であった。子供にとっては、ある程度の年齢になるまで幼少期の環境が普通かどうか分からない。小学校くらいで、あ?誰々さんちと家は違う。だが気づいた頃には一番最小単位の社会の縮図である家族の、心理、習慣、精神構造に飲み込まれていたりする。今回は世でいう毒親という存在について、パターンが多々存在すると思うが、四柱推命の観点から命式の特徴を述べたいと思う。

 

 

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毒親と命式の関係


以前ちょっとした知人が、命式に支合があるという理由で、鑑定士の方にご両親とご縁が深いといわれたという話を聞いた。ご本人は、いやいや親とは複雑ですよという感じ。毒親とは、「子供の人生を支配し、子供に悪影響を与える親」であろう。勿論、暴力やネグレクト、カーリングアレント、ヘリコプターペアレント、過干渉、無関心、本当に色々ある。心に問題を抱えた親が、自分自身の飢餓感を満たすため、劣等感をはらすため、不安を解消するために行われている印象がつよい。過干渉などは”あなたのため”といいながら、素の人格や適性を無視して子供に接しているといえるだろう。


さて、命式で毒親というものを定義する場合「日主を不利にしている星」とまず大まかに定義して考察する必要がでてくる。印星(母親)財星(父親)がどのような影響をしているかを考察する必要がある。

 

一つの通変星や、特殊星だけでは語れない部分だ。


例えば、日主を不利にしている親、つまり母親である印星、また父親である財星がどのように日主にとって不利かを考える。過干渉の例で命式の特徴をいえば、冬生まれの日主が甲で水が非常に多くて暖気がない、日主が辛で土に囲まれ埋もれてしまう。そのような場合、母親の星である印星に問題がある事、つまり過剰に存在することで、過干渉といった象意が現れやすい。こうした考え方は、一つの通変星や特殊星だけを持ち出しても、ハッキリしない。命式は八字といって、基本的に8つの配合で見る必要があるため、構成で考えなければならない。


また、以下のような命式


時日月年
丙癸丁◯
◯亥巳巳


日主にとって火は財星である。普通は月柱の丁を父親とみるが、このように天干が日主と相冲関係、地支も相冲関係であれば、父親との反りが合わず、日主の根を2つの巳で弱めるために、父親の影響が良くなかったことになる。◯の中の配合が違えば、また結果が違うだろうし、天干が相冲しているだでは父親と反りが合わないということが否定されるケースもある。暴力であるのか、ネグレクトであるのか、過干渉であるのかという見極めは難しいが、鑑定士さんの立場からすると言葉を選ばなければならない。


毒親と呼ばれる人が、自分が生きるために誰かの犠牲が必要だとしたら、本来生き方を変える必要がある。人生に復讐する、子供を自分の人生の代替えにする、支配によって自らの虚無感を満たそうとするといった行為は許されるものではない。毒親と呼ばれる人は、エネルギーを自家発電できない。常に乾いている。それは世間や家族に求めていることが非現実的だからだ。対象の独自性というものが分からず、無視をして自分の欲求を通そうと考える。


もし、単純にご両親と考え方などが合わないというだけであれば、命式がそこまでダメージを受けていない。


時日月年
◯庚甲◯
申申辰◯


このように日主と月柱の財星(父親)が相冲関係というだけなら、甲(父親)とは考え方が合わない、ソリが合わないと考えることができる。ただし、日主自身の生命線に関わるような感じではない。


もし、日支が十二運の絶が入っているからという理由で、家庭環境が悪いなどということはできないので、そこは慎重になる必要がある。また、月柱がご両親の柱でそこに忌神が入って日主が剋されているという状況も良くないといえる。

 

仮に日支が親となる通変星から剋されているという場合も、ご本人の意思を尊重しないとかそうした問題が生まれやすくなる。


また、命式のなかに日主の根があり(例えば癸にとって亥)ご両親の地支がその根を弱めている場合なども、ご本人にとって良くない場合がある。根は、ご本人とエネルギーを繋いでいる源だ。そのため根がやられてしまうと良くない。これは、根を弱めているご両親の通変星に問題があると考えられる。


毒親という話になれば、感じることがある。それは水面下で何か蜘蛛の糸にかけられ、思考や精神状態に制約を受けている場合は厄介だということ。自分自身が大人になって親との関係が悪いとはハッキリ断言できないが、ずっとモヤモヤしたものを抱えてやってきたという場合にそうしたケースが多い。そして、近所の人々に対して親の外面が良い場合だと、そうした事情には気づかれにくく被害を受ける側が孤立してしまう感じになる事もあるだろう。意識しにくい部分にダブルバインドをかけられているという場合は、その毒を意識し辛いのが問題といえる。


ただ、毒を持つ人物と関わると、瞬間瞬間に心の有様が表面化する。愛想よく話をするその中で、責任を相手に投影しようとしたり、自分優位となるよう会話のフックをかけようと作為的であるからだ。相手とのコミュニケーションの目的が合意形成ではないのだ。勿論、こうした現象というのは、社会問題という部分も関係してくるため、毒親という人だけを責めて終わりという話ではないのだけど。過去を遡れば時代的に、高学歴、高収入といったものを目指す時期があった。個性が合っていようがいまいがその価値観に無理に合わせると、適合しない人は神経症的にならざる得ない。そして、地域共同体の空洞化の加速、地域が空洞化すれば、周囲との助け合いができなくなる。複合的な社会状況が毒親と関係している。


冒頭で挙げた支合の例


例えば命式で


時日月年
◯甲癸◯
◯申巳◯


このように、支合という形になれば月柱のお母さんとは仲が良いとかご縁が深いという判断は安易にできない。何故かといえば、支合が全て吉というのではなく、その繫がりが嫌な要素であることがある。◯の部分なども考える必要があるからだ。

 

さて、幼少期にとても辛い経験をされた方も、大運の影響によって、精神的に回復に向かう事がある。例えば、幼少期に命式にとって忌神の運が巡っていたが、年を重ねるなか、喜神の運に入ってゆくと精神的気づきや、潜在意識の変化なども伴うことがある。また、喜神運に入りご両親との関係が修復されるといったこともある。

 

 

 

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■終わりに


もし、ご自身が否定的な環境で育ってこられたとして、そうした要因があってのことで、これまで生きてこられた自らの生命力を信じてほしい。

 

 

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