四柱推命でみるとこの世には天、地、人の働きが生じている。そのため出来事のすべてがその人の不注意だとか人為的な原因だけで、事故やケガが起こっているわけではない。目にみえないほどの小さな因果律によってあらゆる出来事がおきている。ならば、努力や予防のいかんで運命を変えられないかといえば変えられる。例えばじぶんは事故が多いと感じていれば、なるべく車に乗らずに、公共機関を使用するとか。こんかいは病気や事故について、四柱推命的にみて解説したい。
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■:病気について
まず、健康であるか損ないやすいかが簡単にわかることは、命式の五行の゛陰陽゛だ。みんなそれぞれ、8つの干支を命式にもっているだろう。この干支の陰陽が、陽ばかり、陰ばかりということになると、持病があったり病弱な体質としてみることができる。それぞれの五行が対応する健康に留意するしてもらいたい体の部位や症状を書いておくので、参考にしてほしい。無理をした時にあらわれやすいと解釈してもらいたい。
「木」………目、足、肝臓、神経系、脳血管、不眠症
「火」………口、唇、食道、循環器、眼、耳鼻咽喉
「土」………鼻、手、皮膚、歯、口、消化器
「金」………歯、骨、脊髄、腰痛、肩こり、肺、咽頭
「水」………耳、目、髪、血液、下腹部の臓器、膀胱
つぎに歳運でめぐってくる12運星で判断する。この時期に気をつけてほしい暗示を記す。歳運とは、誰にでもめぐってくる1年単位の運だ。生活習慣を気をつけて、体に無理をかけすぎないようにしたい。
「胎」………腰痛、視力
「養」………肩こり、眼精疲労、糖尿病
「長生」………切りきず
「沐浴」………肌のトラブル、風邪
「冠帯」………体力的無理に注意
「建禄」………肥満、糖尿病
「帝旺」………体力的無理からくるくも膜下出血
「衰」………歯のトラブル、肥満
「病」………胃腸、大腸のトラブル
「し」………胃潰瘍、膀胱炎
「墓」………歯、神経痛、リウマチ
「絶」………生活習慣からくる不調
また、12運星の゛し゛が巡ってきた場合、日主から食傷星への漏気がつよくなるために、日主が弱る。ため、健康に影響がでやすく、ストレスから体調不良におちいることがあるので、気をつけてほしい。
命式に食傷星があり、行運で食傷星と絶がめぐってきた場合は、衰弱のきざしがあり、心身ともに弱るため無理をしない日々を心がけてほしい。
■:事故について
例えば小さな事故にあう人は、頻繁だったりしないだろうか。もし下記に当てはまるようなら、気をつけてほしい。
・身弱であり、食傷のちからが凄くつよい。
・日主がつよく、命式でみて食傷が無力。
・日主がよわく、印星が凄くつよくなり、食傷を剋す。
・官星が凄くつよくなる
・食星に墓がめぐる場合
・行運で劫財空亡がめぐる場合
・羊刃が時柱にあって、命式に偏官がない、もしくは無力な場合
・劫さつが大過しており、なおかつ12運星の絶がある場合
食傷はつよすぎても、よわすぎても事故や、ケガの暗示をふくむ。年柱に大過する忌神の食傷の場合は気をつけてほしい。このようにみてみて、命式のエネルギーの偏り、五行の偏りが激しい場合に、事故やケガの暗示があらわれる。官星が大過している、つよすぎる場合においては、その偏りの大小によって、遭遇する度合いが変わってもくる。もともとの食傷が凄くつよく働いているとか、官星が凄くつよく働いているというのは、少し注意が必要だ。
食傷に墓がめぐると、日主の星を制御するちからが弱まるため、日主が衰弱を極めるため、弱運、病気、事故に注意が必要だ。
行運で劫財空亡がめぐるときは、なにかと、不都合な事態になりやすいために、自戒する年とする必要がある。命式にある劫財のように、自身の意識のもちようで、吉凶作用が変化するというよりは、周囲の事態がより関係してくるので注意したい。
羊刃が時柱にあって、偏官がない、もしくは無力な場合は、晩年が問題となる。そこに刑、冲があれば、なおのこと注意が必要である。晩年の過ごし方を健やかなものとすることが必要だ。
劫さつは、旺盛な十二支である、子、卯、午、酉の4つが、絶にあたるもののことで、劫さつの柱に絶がある場合は、周囲や、環境からの干渉をなにかしら受けやすいので注意してほしい。
また巡ってくる大運や、歳運で星のちからがさらに加速するような場合は、なるべく、落ち着いた日々をおくるようにする工夫があればよい。
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■:日頃できる対策
・日頃から無理をしすぎず、定期的に体を動かしてリフレッシュを心がける。
・生活リズムと習慣の見直しを心がける。
この二点が大切だ。ほとんどの要素が、生活習慣の見直しと、改善が有効なので、意識してみてほしい。